出版社内容情報
多層的法秩序の時代に適する法理論の構築をめざす!
公共部門がグローバル・国家・ローカルの各層を中心に多層化が進む時代において、多層的法秩序の多様な価値追求を許容しながら、法の本質や機能を把握し、多様性を緩やかに統合する調整法理を模索します。
財・サービスを含むモノの移動に着目した第1部、人の移動に着目した第2部、多層的法秩序の法理論分析の第3部。
様々な法分野から多角的な考察を試みます。
法学の各分野で活躍する研究者が、「グローバル化と法」に関する議論の場を設定し、大きな成果を生んだ共同プロジェクトの第3弾。
内容説明
多層的法秩序の時代に適する法理論の構築をめざす!グローバル・国家・ローカルの各層を中心に法秩序の多層化が進むなか、法の本質や機能を把握し、多様性を緩やかに統合する調整法理を模索する。法学の各分野で活躍する研究者が、「グローバル化と法」に関する議論の場を設定し大きな成果を生んだ共同プロジェクトの軌跡。
目次
グローバル法・国家法・ローカル法
第1部 グローバル法秩序と国家―「資本の移動」に着目して(グローバル法における国家法秩序の特色―総論的考察;多層的法秩序の中の金融取引と国家裁判所―イスラーム金融を例に;米国海外汚職行為防止法の「域外適用」の構造と運用)
第2部 ローカル法秩序と国家―「人の移動」に着目して(多層的法秩序における「人の移動」;在留資格と訴えの利益―一在留一資格の原則は訴えの利益を否定する理由にならない;難民認定の手続法論 ほか)
第3部 多層的法秩序と法理論(多層的法秩序―グローバル化時代の保険の可能性;法体系の範囲と継続性について―ジョセフ・ラズの議論を手がかりとして;人権・環境デューディリジェンスのハードロー化―EU「企業のサステナビリティ・デューディリジェンス指令」の発効を受けて ほか)
グローバル化と法学―多層的法秩序間の「調整」という営み
著者等紹介
浅野有紀[アサノユキ]
1969年生まれ。1991年京都大学法学部卒業、1994年同大学大学院法学研究科修士課程修了(博士(法学))。金沢大学法学部助教授、近畿大学大学院法務研究科助教授・教授、学習院大学大学院法務研究科教授を経て、同志社大学大学院司法研究科教授
原田大樹[ハラダヒロキ]
1977年生まれ。2005年九州大学大学院法学府博士後期課程修了(博士(法学))。九州大学法学研究院講師、助(准)教授、京都大学大学院法学研究科准教授、コンスタンツ大学客員研究者を経て、京都大学法学系(大学院法学研究科)教授
藤谷武史[フジタニタケシ]
1976年生まれ。1999年東京大学法学部卒業。同年より同大学大学院法学政治学研究科助手(租税法専攻)。2009年ハーバード大学S.J.D.課程修了(S.J.D.)。北海道大学大学院法学研究科助(准)教授、シカゴ大学客員准教授等を経て、東京大学社会科学研究所教授
横溝大[ヨコミゾダイ]
1970年生まれ。1993年東京大学法学部卒業、1997年同大学大学院法学政治学研究科博士課程中退。金沢大学法学部助教授、北海道大学大学院法学研究科助教授、名古屋大学大学院法学研究科准教授を経て、名古屋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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