出版社内容情報
難解な社会保障法を、「やや」わかりやすく解説した、最新の入門書(解説書)!
本書は実に奥ゆかしい社会保障法の入門書(解説書)である。「誰でもわかる」「すぐわかる」などとは謳わず、「やや」わかりやすいと謙虚に書名で表明している。
実際社会保障法は今や手に負えないほど複雑に入り組んでいて、それをひと言で「とてもわかりやすく」説明するには無理がある。そこを逆手にとって「やや」わかりやすいをコンセプトに著した、難解な社会保障法が「やや?」、いや結構楽しみながらわかってしまう新たな傑作!
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目次
第1章 社会保障ってなんだバカヤロー!
第2章 リストラされたら雇用保険
第3章 職場のケガには労災保険
第4章 何はなくとも医療保険
第5章 寝たきりだって介護保険
第6章 老後の備えは公的年金
第7章 最後の砦だ生活保護
第8章 他にもあるけどキリないぜ
著者等紹介
森戸英幸[モリトヒデユキ]
1965年千葉県生まれ。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授
長沼建一郎[ナガヌマケンイチロウ]
1959年東京都生まれ。現在、法政大学社会学部教授。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
awe
7
紛れもない名著。社会保障法を専門とする大学教員2人の共著だが、とにかく親父ギャグ全開で最高に面白い。クスッと笑うどころか爆笑してしまうような面白ギャグを基調に、各種保険制度や生活保護、果ては戦争犠牲者援護まで(!)、幅広く取り扱う入門書。「労働法の方から来ました」という項目を各章に立て、労働政策との連関を論じている点も、立体的な社会保障制度理解を助けるものとして良き。こんなに面白く、しかも勉強になるのにあまりヒットしている感じはなくて残念。2025/02/07
のら
3
良書。タイトルからして緩さが感じられる本だが、本文も類書と比べると相当に緩い。だが、条文ベースで各社会保障制度がしっかりと概観されており、本文の緩さと相まってタイトル以上に分かりやすい入門書となっている。ちなみに、各著者による『プレップ労働法』、『社会保険の基礎』も入門書としてお薦め。2024/12/08
Go Extreme
1
まさかのためのお守り 憲法25条 生存権 自助努力が基本 狭義の社会保障 所得再分配機能 危険の共同負担 社会保険と民間保険の違い 強制加入の原則 所得比例保険料 現金給付と現物給付 国民皆保険 働ける人と働けなくなった人 労働者概念の変容 リストラされたら雇用保険 辞めたのか 辞めさせられたのか 職場のケガには労災保険 業務上または通勤による災害 うつ病 過労死等の労災認定 病気になったら医療保険 高額療養費制度 寝たきりだって介護保険 介護の社会化 老後の備えは公的年金 世代間扶養 最後の砦だ生活保護2025/04/20
ぽん
1
標準的な教科書には採用しづらいかもしれないが、率直ざっくばらんな物言いで制度の仕組みを相当にかみ砕いて説明しており、複雑な社会保障への理解を促してくれる。小ネタもいい。ギャグも、実際の講義で挟み込んでいるんだろうなと思わせる。講義のノウハウとそれをテキストに落とし込む技術あっての本になっている。文献ガイドもついているので、ここでざっくりと学んで、より専門的に手を伸ばしていくのにも向いている。社会保障の本だけど、雇用保険、労災保険から始めていくあたりも構成の工夫かなと思う。2025/01/02
よい #NowReading
0
とても読みやすい。『ややわかりやすい』のタイトルの通り、なんとなくわかったような気持ちになれる入門書。一番最初の1冊に選んで良かったと思う。オススメの書籍なども本文内で紹介されているので、より深い学習へもうまくガイドしてくれる。2025/03/26
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- 和書
- 映画論叢 〈67〉