出版社内容情報
7年間のクラウドをめぐる激動を踏まえて大幅アップデート!
「クラウドファースト」思考が定着し、企業におけるクラウド活用がごく当たり前の風景となった今日においても、情報漏えいや情報消失といった情報セキュリティリスクは企業にとって変わらぬ脅威であり、これらへの対応を講じておくことの重要性は変わりません。本書は、企業におけるクラウド導入・利用の場面を想定し、そこに生じる様々なリスクと、それらに対応するために必要な法務知識を「情報管理」の観点からわかりやすく整理・解説。情報管理のための社内体制構築から、クラウドサービス契約の締結における留意点や個人情報の扱い、知的財産をめぐる問題、さらには訴訟を念頭に置いた紛争解決の要点まで、クラウドにまつわる法務問題を幅広くカバーしました。
実に7年越しの改訂となる第2版では、初版刊行後における各種法令――とりわけ民法や個人情報保護法、著作権法――の改正はもちろん、複雑怪奇なガイドラインの展開、そして実務や裁判例、学説等の蓄積を明快に交通整理したうえで初版の記述を大幅にアップデートし、システム開発や医療情報、自治体のクラウド利用に関する節も新たに追加。情報管理に携わるすべての関係者必見の内容です。
内容説明
「クラウドファースト」時代を迎えて激変する情報管理のあり方と、その実務上の留意点を詳説。情報管理のための社内体制構築からクラウドサービス契約締結にあたってのチェックポイント、そして訴訟を念頭に置いた紛争解決の要点まで幅広くカバー。初版刊行以降の各種ガイドラインや法令、裁判例等の展開をもれなく押さえ、クラウド利用が「当たり前」になった現代における情報管理の新常識がこの一冊に。
目次
第1部 総論(クラウドとは何か;クラウドのリスクと情報セキュリティ)
第2部 各論(1)―平時対応(クラウドサービス契約;クラウドと個人情報等;クラウドと知的財産権;クラウドをめぐる様々な規制(業法等))
第3部 各論(2)―有事対応(クラウドトラブルと危機管理;クラウドトラブルと紛争解決)
終章 クラウドが特別視される時代の終焉と、クラウド情報管理の法律実務の未来
著者等紹介
松尾剛行[マツオタカユキ]
東京大学法学部卒業、ハーバード大学ロースクール修了(法学修士)、北京大学法学院博士課程修了(法学博士)、ニューヨーク州弁護士。現在、桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー弁護士。ITストラテジスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、プロジェクトマネージャー試験合格。慶應義塾大学非常勤特任准教授のほか、中央大学、学習院大学、九州大学非常勤講師なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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