内容説明
新たな「市民裁判所」の発展をめざして。現代日本で日常的な正義が身近に実践されているCourt of Justiceとしての「簡易裁判所」。その制度と手続につき、包括的・多角的にアプローチした初めての試み。
目次
第1編 「簡易救済」制度の基本構造(「簡易救済」と簡易手続;簡易裁判所制度考)
第2編 少額紛争の救済構造(小さなトラブルと法的救済―少額事件と紛争処理;アメリカの少額裁判―ノース・カロライナ州の小額裁判に焦点を当てて)
第3編 簡易裁判所と和解的救済(「訴え提起前の和解」考;「和解に代わる決定」考―法的救済形成における「対話」と「裁断」の狭間で)
第4編 調停による救済形成(調停と訴訟―当事者間のコミュニケーションに着目して;調停と救済―新しい「和の精神」による調停を求めて)
第5編 簡易救済を支える人々(簡易裁判所と司法委員―「市民の司法参加」の促進を目指して;簡易裁判所と司法書士―法曹モデルの参照と裁判関係書類作成業務のあり方)
著者等紹介
川嶋四郎[カワシマシロウ]
現在、同志社大学法学部・大学院法学研究科・教授。博士(法学)。日本学術会議会員。1958年5月、滋賀県甲賀郡(現、甲賀市)生れ。滋賀県立膳所高等学校を経て、早稲田大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得。九州大学大学院法学研究院教授等を経て、現職。専攻、民事訴訟法、民事手続法、倒産処理法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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