内容説明
知的財産法を研究することはこんなに面白い!自由闊達な議論を交わすことをモットーに歩んできた10年。その気風に満ちた研究の成果を創立10周年記念として世に問う。知的好奇心を刺激する活気と魅力に溢れた論集。
目次
第1部 知的財産法全般(知的財産制度と公共政策の調整に関する法的紛争―タバコの表示規制を素材として;地域資源の創出と利活用における知的財産法の役割についての基礎的考察 ほか)
第2部 特許法(均等論第5要件におけるコンプリート・バーとフレキシブル・バーの相克―均等論侵害を肯定した裁判例を題材に;存続期間延長登録を受けた特許権の効力と先使用権 ほか)
第3部 意匠法(意匠法3条2項の創作非容易性要件について;意匠法の美感概念の解釈再考 ほか)
第4部 著作権法(著作物の類似性要件における創作インセンティヴと市場代替性―日米の比較の観点から;柔軟な権利制限規定の設計思想と著作権者の利益の意義 ほか)
第5部 商標法・不正競争防止法(自然人の名称と商標―私の氏名は私のブランドとなり得るか?;不正競争防止法の商品等表示の規制におけるパブリック・ドメインの確保 ほか)