内容説明
歴史的概念たる“公共の福祉”をドイツ公法学の指導原理として再生し、日本における公共の福祉論にも新たな可能性を拓く、彼国巨人による思索の集成。
目次
第1章 基本権と民主制―基本法における公共体の双極的正統性
第2章 立憲国家における公共の福祉(正しい国家行為という前憲法的理念;公共の福祉の主体および道具としての「国家」;実践理性の要請 ほか)
第3章 自由民主制における公共の福祉―立憲国家の前‐民主制的基礎(「時代を超越した」一つの主題;公共の福祉という伝統の特徴―概念的輪郭;公共の福祉に対する拒絶 ほか)
第4章 基本法上の租税国家における公共の福祉と市民精神(法倫理上の要請と租税法上の利益;公益性の動向;憲法上の摩擦面と正当化問題 ほか)
著者等紹介
イーゼンゼー,ヨーゼフ[イーゼンゼー,ヨーゼフ] [Isensee,Josef]
1937年生。ボン大学名誉教授
田中啓之[タナカヒロユキ]
1985年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻修了。同大学院助教・講師、北海道大学大学院法学研究科准教授などを経て、北海道大学大学院公共政策学連携研究部准教授
西村裕一[ニシムラユウイチ]
1981年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科助手、首都大学東京都市教養学部法学系准教授などを経て、北海道大学大学院法学研究科准教授
藤川直樹[フジカワナオキ]
1987年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。同大学院助教・特任講師などを経て、現在、神戸学院大学法学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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