内容説明
最高裁判例を読みとくにあたってのより適合的な憲法解釈の在り方を探るべく、立法事実、立法裁量、比例原則、権限配分といった、わが国憲法訴訟のゆくえを占う重要テーマについて、理論と理論、および理論と実務との間での対話を試みつつラディカルに問いなおす、珠玉の8篇。
目次
立法事実論の再構成―事実認定論からみた違憲審査
立法裁量と司法審査―アメリカ憲法論の一視点から
比例原則の意義と問題点―ドイツ流の比例原則を手がかりにして
司法審査の様式としての「類推によるリーズニング」―アメリカ例外主義の一断面
最高裁のなかの“アメリカ”―憲法的二次ルールとしての権限配分
立憲主義の四つのモデル―A double standard in practice
ドグマーティクと反ドグマーティクのあいだ
最高裁の「総合的衡量による合理性判断の枠組み」の問題点
座談会 「十字路」の風景―最高裁のなかのドイツとアメリカ
著者等紹介
石川健治[イシカワケンジ]
東京大学法学部卒業。現在、東京大学法学部教授
山本龍彦[ヤマモトタツヒコ]
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学(博士(法学))。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授
泉徳治[イズミトクジ]
京都大学法学部卒業、元最高裁判所判事。現在、TMI総合法律事務所顧問弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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