出版社内容情報
業務へのクラウド導入・利用にあたって必須の法務知識を明快に整理。未知の問題に対処し実務を切り拓いてくための指針となる決定版。業務へのクラウド導入・利用にあたって必須の法務知識を明快に整理!
今やクラウドコンピューティングは多くの企業に普及し、有効に利活用されている一方で、クラウドという技術の特殊性に起因する新たな情報セキュリティ上のリスクが生じています。情報セキュリティ上のリスクの典型である情報漏えいや情報消失といった問題についても、その予防や解決にあたっては従前の考え方をそのまま適用するだけでは不十分であり、法律実務家や企業の法務担当者を悩ませています。
本書は、企業におけるクラウドの導入・利用という場面を想定し、そこに生じる様々なリスクと、それらに対応するために必要な法務知識を「情報管理」の観点からわかりやすく整理、解説するものです。情報管理のための社内体制構築から、クラウドサービス契約の締結におけるチェックポイントや契約書雛形の解説、そしてクラウド情報管理にとって重要な個人情報の扱いや知的財産をめぐる問題、さらには訴訟を念頭に置いた紛争解決の要点まで、クラウドにまつわる法務問題を幅広くカバー。また、クラウドに関する裁判例についてはもれなく渉猟しているほか、クラウドに応用可能と考えられる既存分野の裁判例をも多数収録、未知の問題に対処し実務を切り拓いてくための指針となる、決定版です。
第1部 総論
第1章 クラウドとは何か
第1節 クラウドとは何か
第2節 クラウドと法務
第2章 クラウドのリスクと情報セキュリティ
第1節 情報セキュリティの基本―定義と関係法令、企業法務との関係
第2節 リスクマネジメントの基本
第3節 情報管理体制の基本
第4節 クラウドのリスクと情報セキュリティ
第2部 各論[1]―平時対応
第3章 クラウドサービス契約
第1節 クラウドサービス契約の法的性質
第2節 クラウドサービス契約の締結
第3節 クラウドサービス契約の内容
第4節 クラウドサービス契約に関する法制度
第4章 クラウドと個人情報等
第1節 個人情報保護法とクラウド
第2節 マイナンバー法とクラウド
第5章 クラウドと知的財産権
第1節 クラウドと営業秘密(不競法)
第2節 クラウドと著作権
第3節 クラウドとその他の知的財産健
第6章 クラウドをめぐる様々な規制(業法等)
第1節 金融機関とクラウド
第2節 文書の電子化とクラウド
第3節 その他の関係法令
第3部 各論[2]―有事対応
第7章 クラウドトラブルと危機管理
第1節 危機管理総論
第2節 クラウドにおける情報漏えいと危機管理
第3節 クラウドにおける情報消失と危機管理
第4節 クラウドにおけるサービス停止・廃止と危機管理
第8章 クラウドトラブルと紛争解決
第1節 クラウドトラブル紛争解決の基礎知識
第2節 クラウドにおける情報漏えいと紛争解決
第3節 クラウドにおける情報消失と紛争解決
第4節 クラウドにおけるサービス停止・廃止等と紛争解決
第5節 クラウドと国際紛争解決
終章 クラウド時代の先を見据えて
【事項索引・判例索引】
松尾 剛行[マツオ タカユキ]
内容説明
企業のクラウド導入・利用で求められる法務知識を、「情報管理」の視点から明快に整理した決定版!クラウドの特殊性がもたらす新たな法務リスクに対応するために、各種ガイドラインや法令、裁判例等を広範に渉猟・分析。情報管理のための社内体制構築からクラウドサービス契約締結にあたってのチェックポイント、そして訴訟を念頭に置いた紛争解決の要点まで幅広くカバーし、クラウドをめぐる法務の指針を示す。
目次
第1部 総論(クラウドとは何か;クラウドのリスクと情報セキュリティ)
第2部 各論(1)―平時対応(クラウドサービス契約;クラウドと個人情報等;クラウドと知的財産権;クラウドをめぐる様々な規制(業法等))
第3部 各論(2)―有事対応(クラウドトラブルと危機管理;クラウドトラブルと紛争解決)
クラウド時代の先を見据えて
著者等紹介
松尾剛行[マツオタカユキ]
弁護士/情報セキュリティスペシャリスト。2006年東京大学法学部卒業。2007年司法研修所修了、弁護士登録(第60期)。2007年桃尾・松尾・難波法律事務所勤務。2009年金融機関へ出向。2013年ハーバード・ロースクール卒業(LL.M.)。2015年北京大学法学院卒業(中国法修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まさやん510
shukie331