内容説明
倒産法制全体の見直し作業が続けられるなか再建型倒産手続である「民事再生法」が成立し、日本の倒産法制は大きな変革期を迎えている。これまで「企業」の視点から取り上げられることの多かった倒産法に「市民」の視点からアプローチする初めての試み。現代社会が「倒産」というファインダーから見えてくる。
目次
第1部 企業倒産と市民(民事再生手続による倒産企業の再建;企業倒産と責任財産の管理・処分;現存額主義再考―物上保証人による弁済への適用可能性;行為規律としての否認 ほか)
第2部 消費者倒産と市民(消費者倒産処理手続の現状と課題;給与所得者等再生制度の特色と手続の概要;小額訴訟と消費者倒産手続;特定調停手続の倒産処理機能 ほか)
著者等紹介
河野正憲[カワノマサノリ]
1944年生まれ。九州大学法学部卒。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。専攻は民事訴訟法・倒産法・仲裁法
中島弘雅[ナカジマヒロマサ]
1954年生まれ。東北大学法学部卒。現在、東京都立大学法学部教授。専攻は民事手続法
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