内容説明
民主主義と法の支配を最高度に実現している福祉国家スウェーデンのユニークな司法のあり方を初めて詳細に紹介・検討し、わが国の司法制度問題にも論及しながら、司法に対する国民参加と法曹一元へ比較法的視点から提言を試みる。
目次
スウェーデン司法の特質と概観
第1部 法学教育と法実務教育(法学教育;法学教師;法実務教育=司法実務修習)
第2部 裁判官任命・養成制度の現状(判事補の養成教育;高裁代理判事;正規の裁判官職―高裁判事および地裁判事を中心として)
第3部 司法に対する国民参加(原則的形態としての参審制;出版訴訟における陪審制)
第4部 法曹一元論の形成と展開(法曹一元論の形成;法曹一元論の展開―『開かれた裁判官歴』をめぐる論議;法曹一元論の展開―第2の波)
若干の結論的考察