内容説明
人権の普遍性と不可譲性に焦点をあわせ、人権の観念・思想・制度の歴史について考察しつつ世界人権宣言や国際人権規約などを手がかりに「人権はなぜ地球規模で尊重されるべきなのか」という人権の哲学的基礎の問題に初めて迫る。
目次
1 人権概念の生成と発展(「譲渡可能な権利」と「不可譲の権利」;「不可譲の権利」思想の制度化;「不可譲の権利」と「絶対的権利」)
2 人権の普遍性をめぐる諸問題(現代世界における人権概念;人権の普遍性を否定する諸見解;人権概念と道徳理論;人権原理のための良き理由)