内容説明
日本古代史、中国古典文学、古代ローマ史、英語文献学、平安時代文学、日本中世史、ヨーロッパ中世史、フランス中世文学・語学、江戸時代文学、イギリス文学の専門家が、言語をとおして国家と権力を考察した、立体的で厚みのある共同研究の成果。
目次
第1部 古代の社会・言語(日本古代の国家と「ことば」;ふたりの武帝と表現者たち―古代中国の皇帝権力と文学;ローマ属州エジプトにおけるラテン語)
第2部 中世の社会・言語(アングロ・サクソンイングランドの翻訳文化―自国語の形成とアルフレッド王;仮名文の成立とその領域―平安朝の表記体をめぐって;庭中・寄沙汰;フランス中世国家の法と概念―慣習法と学識法)
第3部 近世の社会・言語(十五、十六世紀フランスにおける国家起源論;日本近世文学における王権―馬琴・京伝読本における南北朝;三組の恋人たち―シェイクスピアにおける個人と国家)
著者等紹介
土方洋一[ヒジカタヨウイチ]
1954年広島県生まれ。1980年東京大学大学院人文科学研究科(国語国文学専攻)修士課程修了。2001年博士号(文学)取得(東京大学)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻分野は平安時代文学
渡辺節夫[ワタナベセツオ]
1947年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(西洋史専攻)修士課程修了。第三期博士号(パリ第一大学)取得。現在、青山学院大学文学部史学科教授。専攻分野はヨーロッパ中世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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