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出版社内容情報
実証に基づき通説を覆す初めての通史
八紘一宇は第二次世界大戦時の日本の海外進出を正当化する標語だったと通説化しています。しかし、日蓮主義者の田中智学によって造語されたこの用語は、宗教家だけでなく軍部や政治家、左右の知識人、新官僚などに影響を与え、さまざまに解釈されさまざまな運動や行動を生み、革新的であり時に保守的でもありました。戦前戦中、社会思想史上かつてない影響を与えた用語「八紘一宇」の全体像の解明を目指して、通説に捉われず実証的に探究した初めての通史的研究です。
内容説明
実証に基づき通説を覆す初めての通史。戦前戦中、社会思想史上かつてない影響を及ぼした標語の実像を解明。
目次
第1編 「八紘一宇」の展開(「八紘一宇」の具象化―八聖殿から八紘之基柱へ;「八紘一宇」と二・二六事件―道義性と政治性の分岐点;「八紘一宇」の「国是」をめぐる一考察―帝国議会の審議経過を中心に;「八紘一宇」から「八紘為宇」へ―文部省・教学局・国民精神文化研究所の「転換」;戦後史のなかの「八紘一宇」)
第2編 「八紘一宇」と地域主義(「八紘之基柱」建設の主体性にみる地域主義;「八紘之基柱」と相川勝六―内務官僚の敬神観;八紘之基柱と田中智学―皇宮神社の顕彰と日蓮主義;占領下の八紘之基柱―「神道指令」と「八紘一宇」の護持;「八紘一宇碑」に見る地域性・多様性)
終章 本研究の成果と課題
著者等紹介
黒岩昭彦[クロイワアキヒコ]
昭和38年宮崎県生まれ。令和1年鵜戸神宮宮司(現在)。宮崎県神社庁副庁長、宮崎県神社庁講師、國學院大學研究開発推進機構共同研究員も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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