内容説明
敵対を超えて相互理解と多様性の尊重へ。「共存」をキーワードに環境・開発、社会・文化・歴史、経済・政治の課題を追究。
目次
第1部 震災・復興、地域文化の創生(自然と歴史と文化をふまえた震災復興―飛騨古川における生態経済学的農村経営政策と巨大防潮堤批判;共存社会における警察活動の分析―東日本大震災における救護と安全確保の活動;柳田國男の見た津波供養絵―鵜住居(うのすまい)における死者と生者
自然災害と共存する祭礼―東京都三宅島の初午祭を事例として
渋谷・道玄坂の祭礼からみえる「共存」への課題)
第2部 文化・民族・宗教と共存を求める世界(生きとし生ける米―現在と過去の共存による再生の未来のために;気候危機の時代の哲学へ―地球への土着性の覚醒と宗教としての神道;神道における「共存」の可能性;冥王星と宇宙葬―死者と生者の共存、未知への遠近法)
第3部 ゆれるグローバル世界―リスク社会のゆくえ(どう共存するか、グローバル・リスク社会―ポスト3・11と核・原発をめぐって;グローバル化時代の「共存」と越境的ガバナンス―対立・共存・共生;共存の政治的条件―権力分有論と多文化主義;共存社会の道すじ―持続可能な社会への胎動)
著者等紹介
古沢広祐[フルサワコウユウ]
國學院大學経済学部教授、共存学プロジェクトリーダー。環境社会経済学、持続可能性社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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