内容説明
地球環境の保護へ神道的自然観の見直しを!日本の海、山、川について、宗教、民俗、自然科学の専門家がやさしく語る。
目次
第1部 海と神道文化(海の信仰環境論;海と地球と人と;対談:海と神道文化)
第2部 山と神道文化(山に生きるまつりと基層文化;山岳信仰と神道文化;座談会:山と神道文化)
第3部 川と神道文化(川と信仰―武蔵荒川の事例から;川を敬うこころ;座談会・川と神道文化)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤一才
0
神道好きには3巻全ての通読をおすすめする。 古から民衆の習慣を支えていたアニミズムの観点から、その頂点である神道を語っていく。つまり、基礎である9つの要素を3巻に分けて各専門領域の知識人が教えてくれるのだ。 民俗学が好きな好きな人間でこれには惹かれるだろう。 話し言葉だけに読みやすく、面白い知識も大いに詰まっている。2012/10/09
くるるる
0
講演の記録集らしく、それぞれ専門分野のある人たちが神道文化を絡めて強引に語っていた。そのため、日本の民俗的なことを全て神道文化に還元していて土着的なものなどないと言わんばかりで酷いものだった。ただ、生活に基づかない文化は衰退するというのはよく分かり、そしてその保存の難しさは考えさせられたが、残す方法を考える気もしない。科学の進歩が文化の衰退を産むがそれをどうするかは知らん。2011/06/20