内容説明
民衆と社寺の結節点「勧進聖」の実像。勧進活動が最も活発で華やかな展開をした室町時代に焦点を当て、無名の勧進聖達の豊穣な世界を明らかにする。
目次
研究史と本書の課題
第1編 室町前期の社寺と造営・勧進(中世高野山の勧進活動;中世高野山における神仏関係―天野社・御社の造営を通じて;中世後期東寺大勧進の再検討―一五世紀前半を中心に;北野社の勧進と造営;室町幕府の神祇政策―将軍家御師職を中心に)
第2編 室町後期の勧進と十穀聖(熊野三山本願所成立―中世後期の「勧進」像解明にむけて;本願所と社役・社法―熊野本願と社家の関係を通じて;東寺大勧進の変質と終焉―十穀聖と大勧進職;高野山と十穀・木食聖―中世後期高野山の勧進活動;木食応其と「本願所」「穀屋」;中世後期の勧進と十穀聖)
著者等紹介
太田直之[オオタナオユキ]
昭和46年生まれ。埼玉県出身。平成6年、立命館大学文学部卒業。平成18年、國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了。博士(歴史学)。専門は中世・近世の信仰史。神社史・寺院史。現職、國學院大學研究開発推進機構講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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