内容説明
日本人の生活風土のなかに生き、民族の柔かな感性のひだに伝えられてきた神道の全貌を平易に説く。
目次
1 総論(自然・風土と神道;天皇と神道;“神社”と“神道”)
2 祭祀と神話(古典神話;祝詞;諸社祭礼)
3 思想と行法(習合思想;社家神道)
4 芸能と教化(神歌;文芸と教化)
5 神社と社会(神祇と国家祭祀;氏神と家郷社会)
6 神道と教会(教派神道;天理教;金光教)
7 神道と生活(神々と生業;祭と生活感覚)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
廃
1
「神道」と言えば戦前の“国家神道”やネット右翼的な記紀原理主義ばかりを連想するようではいけない。本書は政治的な背景によるものではなくて、より総合的・学術的なものである。神道の歴史的推移や祭祀、制度、神社等についてしっかりとした説明がなされている。 この世界の始まりも日本神話は無から創造されたものではなくて、初めから混沌があったとしている。その辺も私の世界観と親和性がある、というか既に神道の影響下に「私」が存在しているのかもしれない。
甲斐祐貴
0
日本独自の信仰である神道を様々な視点から見つめた概説書。2012/03/15