内容説明
日本人にとって祖先崇拝は宗教以前に内面化されている。それは社会現象としても宗教現象としても捉えきれない象徴に関わる文化のシステムなのである。死者の祖霊化と生者の成長過程のシンボリックな類比を明解に図示した著者が、日本のエートスの核心を照らし出す。
目次
第1章 日本における〈祖先崇拝〉(祖先崇拝の二、三の側面;宗教テキストを構成する単語としての人間)
第2章 祖先崇拝のシンボル=システム(祖霊化;無縁仏)
第3章 祖先崇拝の世界観(家の精神共同体;死者の祖霊化と生者の成長過程との類比)
第4章 祖先崇拝における崇拝者の態度(崇拝者の宗教的経験;祖先信仰)
第5章 祖先崇拝は滅亡するか(水子は近代の無縁仏か;日本宗教とは)
感想・レビュー
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- 和書
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