内容説明
クリエーティブな生を奪われた現代人に贈る知のオデッセイ。行為という視点から、西洋哲学の問いと方法を踏まえながら、新世紀の知を見とおす意欲的な試み。
目次
序論 自己をクリエートする21世紀文明へ(現代日本と哲学的文明論の課題;哲学の暫定的定義と本書の展望)
1 行為の構造(『行為の動作は事実である』―行為の構造的把握の前提;『居眠りに意図はない』―意図的行為を析出する経路;『行為の事実はつくられるのか、生じるのか?』―行為の理由と原因;『目的が行為を説明する』―行為の説明 ほか)
2 自己表現としての行為(『何のために絵を描くのか?』―個体性の自己表現としての行為;『「私」が表現する私とは?』―自己表現としての一人称表現;『約束話は行為である』―言語行為論とその源泉・展開)
3 行為の根源(自己決定と不可避の行為とは両立するか?;『善を知っているのに悪を行うとは?』―倫理を否定する“行為の根源”;『行為は始める前に生ずる』―行為の始まりから根源へ;『行為には骨がある』―行為の意図から身体へ ほか)
感想・レビュー
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