内容説明
「存在の意味への問い」の固有性を析出し、身体から現存在を読み、「学の実存論的概念」をパラダイム概念に接ぎ木し、メルロ=ポンティの「私の身体」の矛盾を衝く。従来の解釈に対して鋭い異議申し出てと新視軸を提示する著者渾身の身体論。
目次
第1章 「存在の意味への問い」―ハイデッガー『存在と時間』における「問い」の姿
第2章 ハイデッガーと心身問題(検証篇)
第3章 身体と時間―心身を統合する「意味」
第4章 「学の実存論的概念」―ハイデッガーの科学論・学問論
第5章 「共自然性」と身体―フッサール
第6章 意味と身体―メルロ=ポンティ