内容説明
木曽御嶽信仰を山岳宗教史・修験道研究、宗教人類学的研究、教派神道・近代宗教研究の三つの視点から考究。修験道と神道の関係に新しい光をあてる。修験の現場を見続けてきた研究者によるユニークな修験道―教派神道関係史。
目次
序章
第1章 木食普寛の開山活動と御座の誕生(山を開くということ―木曽御嶽開山再考;木食普寛の祈祷活動と御座儀礼の成立)
第2章 修験から教派神道へ―近世末から近代初頭における御嶽講の展開(関東における御嶽講の展開と性格―修験から在俗講へ;百教争競の秋―明治初年における御嶽信仰と講社結集運動)
第3章 大衆登山講の近代―教派神道化とその蹉趺(教派神道教団における実践の変容―天理教、金光教と祭式;御嶽教の神道化過程)
第4章 祭式と行法のあいだで―御嶽信仰系教団の組織的性格と儀礼(御嶽教の教団再編成過程について;教団儀礼の創出―御嶽信仰系教団における儀礼の機能)
付章 本明院普寛関連史料
終章
著者等紹介
中山郁[ナカヤマカオル]
昭和42(1967)年、東京都に生まれる。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期単位取得満期退学。修士(神道学)。専攻はシャーマニズム、修験道研究。現職、國學院大學研究開発推進機構特別専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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