弘文堂思想選書<br> あいだ

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弘文堂思想選書
あいだ

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784335100161
  • NDC分類 493.71
  • Cコード C1310

内容説明

人間はもともと人と人との「あいだ」に生き、「あいだ」を生きている。「あいだ」を生きることによって自己を形成する。本書は従来著者が追求してきた精神医学的・人間学的観点を一歩ふみだし、生理学・病理学的目で「あいだ」を「もの」として相対化する。新しい意欲作。

目次

生命の根拠への関わり
主体と転機
音楽のノエシス面とノエマ面
合奏の構造
間主体性とメタノエシス性
主体の二重性
共通感覚と構想力
「あいだ」の時間性
アレクシシミアと構想力
「あいだ」の生理学から対人関係論へ
我と汝の「あいだ」
もしもわたしがそこにいるならば
絶対的他者の未知性
こと・ことば・あいだ
「あいだ」の病理としての分裂病
ダブル・バインド再考
「みずから」と「おのずから」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

1
現在では最早無効と言われているダブル・バインド理論に別の面から光を当てることによって、一定の評価を与えているのが特に興味を覚えた。もっとも本書の刊行が二十年以上前だから、今では事情はかなり変わっているのだろうけれど。それでも、全くの門外漢である僕が言うのも何だが、ダブル・バインド理論にはまだ某かの可能性は残っているような気がする。最近の著作でこの理論に言及しているものがあれば、ぜひチェックしてみたいと思う。また、精神医療について書かれた本を読むと、自分の精神形成期の危うさをつい思わざるをえない…2012/07/28

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