出版社内容情報
本書は、『21世紀への階段』の中から宇宙開発の記述をもとに、児童向けのSF絵本として書き直されたもので、1962年に刊行されました。
物語は、マユミちゃんとススムくんが、タイムマシンに乗って21世紀の東京に着き、その後地球を飛び立ち月旅行をしますが、その間様々な電気用品や乗り物に驚く姿が描かれています。
21世紀の今でも実現していない夢物語ですが、手塚治虫の挿絵とともに大変ファンタジックな1冊です。
手塚プロダクションの方から聞いた話ですが、「本書が刊行された1962年頃の手塚は『鉄腕アトム』の執筆で生涯最も忙しい時期で、他の仕事は断っていたはず。挿絵の仕事を引き受けていたのは驚きだ。内容に共感したんだろうね」とのことで、出版文化的にも十分復刊の意義があるものと考えています。
このたびの復刊にあたっては、毛利衛氏(未来科学館館長・宇宙飛行士)執筆の「タイムカプセルを開ける」と題した前書きを新たに加えました。
▼内容
まえがき タイムカプセルを開ける―本書復刊を祝し
第1章 タイム・マシン
第2章 ロケット基地
第3章 無重力の中の三人
第4章 流星雨
第5章 灰色の世界への冒険
内容説明
現代でも通用する児童向け宇宙近未来ファンタジー。半世紀前のSF絵本が手塚治虫の挿絵とともによみがえる!!
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