内容説明
東南アジア世界の尊厳を重んじ独創的な方法論と実証的なフィールドワークをもとに壮大な知の構図を提示したわが国初の画期的講座。
目次
総説 東南アジアの思想、その展望
第1部 思想の原基(共同体の思想―ジャワ村落論の系譜;王権観念の原理と諸相;「救済」の思想―新たな世界の到来を待望して;伝統文化の世界観―またはワヤンの実体をめぐって)
第2部 時代の精神(エスニシティとネーション―西部ジャワ・スンダ政治史を手掛かりに;ナショナリズム;国民統合の政治思想―「ビルマ的社会主義」論;国民統合の政治文化―タイ国王の文化論;国民教育―パンチャシラ道徳教育への展開をめぐって;経済思想―タイの経済学と経済開発政策)
第3部 知の葛藤(文学の営為;知識人論)