内容説明
日本が直面する緊急課題は、「人口構造の激変」「人口減少の加速」「エネルギー環境制約」「超国家問題への国際政治の遅れ」。この四つの課題に取り組むべき国家戦略として以下の四つを挙げる。「生涯現役」「列島開放」「環境革命」「国際社会の変革」。
目次
1 新たな国家ビジョンで闘う(閉塞感の正体;闘うべき相手;第三の国家ビジョン)
2 三つの革命(生涯現役;列島開放;環境革命)
3 国を整え世界を変える(国を整える;世界の変革を主導する;最後に)
国家構造抜本改革基本法案大綱
著者等紹介
小川淳也[オガワジュンヤ]
1971年香川県高松市生まれ。高松高校、東京大学法学部卒業。自治省に入省後、沖縄県庁、自治体国際化協会ロンドン事務所、春日井市役所などを経て衆議院選挙出馬のため退職。2003年民主党より香川1区で立候補するも惜敗。2005年初当選、現在衆議院議員3期目。2009年9月~2010年9月総務大臣政務官、2010年11月より国土審議会離島振興対策分科会会長。早くから、人口問題が日本に突きつけられた最大の課題と考え、持続可能でフラットな社会づくりを訴え続ける。2012年AERA誌により、「日本を立て直す100人~閉塞感を打ち破る若きリーダーたち」に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブック
8
私自身は小川淳也議員を日本でいちばん信頼できる政治家だと思うし、心から支持している前提で。この本は2014年に出版され、しかも数年かけて執筆されたもの。その後の経済成長もなくコロナや戦争も起き、ご自身も51歳となった今としては多くの項目を修正したいのではないかと想像する。むしろ私が注目するのは課題の認識力だ。気候変動、人口減少、エネルギー、もちろん政治や国民の意識などなどなど。状況次第で「政策」は流動的であり、そうあるべきだからこそ、真に大切なのはブレない人間性だと思う。それが私が小川淳也を信じる理由だ。2022/05/19
薦渕雅春
5
高校の野球部の後輩でもある 衆議院議員・小川淳也さんの著書。人口問題、エネルギー問題などを踏まえ現在の問題点指摘し、今後の変革について述べている。国家の青春時代に肉体の成長と、身体の歪みの矯正を説いた『日本列島改造論』。国家の成人期に精神的な成熟と、国際社会の大人会員としての自立と覚悟を求めた『日本改造計画』。これらに続く、壮年期を迎え成熟国家へ向かう この国のビジョンとして読まれていくのではないか。生涯現役の論議は なるほど と考えさせられた。何にも増して、著書の使命感・夢、そして決意に感銘を受けた。2015/01/30
おはぎ
3
いやー熱かった。面白かった。クリエイティブ!と膝を打つ政策だった。2021/10/12
代理
2
社会保障に対する考え方は100%同意する。良い意味でも悪い意味でも注目されがちな小川氏のかなりガチな改革への思いが読める。タイトルは硬いが読みやすいのでぜひおすすめしたい。2022/07/23
かやは
2
かなり骨太な政策提言。耳が痛い話ばっかり(笑)。ベーシックインカムにまで踏み込んでます。いやしかし、ここまで国民が知りたくないだろう課題と、痛い痛い改革案を、データをきちんと提示しつつ書くとはなかなかできないことです。できればこの提言が党でどのようにもまれ、公約になっていくのか。永田町や霞ヶ関でどのように法となり政策に反映されていくのか、あるいはされなかったのか、「その後」をぜひ書いていただきたいですね。2014/12/13