内容説明
政府官僚の腐敗、貧富の格差拡大、経済破綻、農民・少数民族の暴動・テロ、深刻な環境汚染。「反日」という目眩まし政策もすでに限界。中国で今起きている「亡党亡国」への激流はもはや止めることはできない。
目次
第1部 指導部が作り上げた「敵国・日本」のツケ
第2章 亡党亡国にうなされる中国共産党
第3章 周辺諸国に汚染物質をまき散らす複合汚染国家
第4章 進行する海外への資産移動と家族の海外移住
第5章 中国型カタストロフィーの恐怖
第6章 中国の夢と人類の夢の衝突
著者等紹介
黄文雄[コウブンユウ]
1938年台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾・前衛出版社)が大反響となり、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
24
著者はいろんな著書で中国の恐ろしさや特異性を訴えていますが、日本にとり中国の恐ろしさは発展を続けても崩壊しても日本に甚大な影響を与えることだと思います。中国にとり歴史は政治ということをよく理解しなければならないと感じました。2023/01/18
mari
12
自称5000年の歴史がありながも(博物館のモノは別として)最後に残るのは中華料理ぐらいのものだろう、との著者の言葉。2014/07/10
ダンボー1号
9
バブル崩壊?かと話題なので読んでみた。発行は2014年で約1年前ですが歴史的な記述多く今の経済・社会・軍事事情の記述は薄めだったのが残念です。環境問題から海外脱出する人がいるのには意外でした。偽物多く嘘多く経済出鱈目と言われ日本も資本ひきあげつつあるけどいまだに中国シンパが政財マスコミ界にいるのは理解しがたい。2015/07/13
隠者
2
台湾人視点からの中国について。何故中国はということを丁寧に説明してくれてわかりやすい。自ら砂漠化を推し進め水をなくしている中国は飲み水がなくてのたうち回ってるのかもしれない。さらに皇帝どころか文化さえも壊したのだからアイデンティティと呼べる物がないと考えると今の迷走もわかりやすい。これからは中国経済バブルの影響と中国難民が怖い。ただ、工場の国内回帰でも日本は介護で人員もお金も吸われて、交代勤務は激務で集まらないので改善してほしいところ。中国人は国家<一族<家族<個人で一人っ子政策でそれも壊れてきている。2023/04/26
河童
0
著者は台湾出身の中国の方。日本に帰化しておられる。歴史観に立脚した中国文明の危機を唱えていて、終始冷静な表現でチャイナクライシスを訴える。今の中国という国の体制が崩壊することはあっても、中国人は世界中に広まって、その傍若無人ぶりをふりまくのは必至かもしれないと感ずる。でも、私は、中国は崩壊しないだろうと思う。体制の変更はあるでしょうけれど、中国人の特性からすると他民族を抹殺してでも自分たちは生き残ろうとするでしょうから。私たちの日本も、いずれ中国人にのっとられるかもだ。2014/06/26