内容説明
漫才ブーム直前に出会ったビートたけしの素顔をはじめ、マンガの神様・手塚治虫との密室での濃密なおしゃべり、80年代・90年代のテレビのワイドショーや深夜番組などで観察した人たち、長年、交流を深めてきた魅力的な作家たちの素顔を綴る。
目次
目覚めても、まだ夢のなか(漫才ブーム直前。四谷ホワイトで遭遇した寡黙な芸人;ナンシー関が消しゴムに彫ったあの時代とバカ;サノヨーコさんのかっこいい悪口;真夜中のスタジオで“青春の巨匠”が吠えた;ドクター荒井が深夜のカリスマだった ほか)
あの街で擦れ違った人たち(終着の浜辺で出会った彼と彼女たち;横山剣さんを追って横浜長者町へのイイネ旅;マンガの神様と二人きり。楽屋で一時間のお喋り;ゴジラの哀愁とニューヨークの思い出;過剰でポップ。鈴木いづみはいまも現役作家だ ほか)
著者等紹介
亀和田武[カメワダタケシ]
1949年栃木県生まれ。成蹊大学卒。編集者を経て、フリーに。2009年『どうして僕はきょうも競馬場に』で、JRA賞馬事文化賞を受賞。「週刊文春」でテレビ評、「週刊朝日」で雑誌評などのコラムを連載している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山田太郎
30
ナンシー関がでてきてうれしい。こういう軽妙なエッセイって貴重だよなと思う。なかなかいないもんな、最近2013/07/18
焼きそばん
4
図書館でこの人の名前のなつかしさだけで借りてしまった。青春時代に深夜番組のMCとてし、活躍されていました。今はどうしているのか?どうしてあれだけテレビに出ていたのはなぜか?それを知りたいと思ったけど、いまいち消化不良でしたが、お色気マッサージのような話がもっとあったら最高でした。2017/09/19
あまたあるほし
4
亀和田氏の文壇や芸能関係の人々の素顔を描く。素顔といっても亀和田氏の見た。だからこそ、亀和田氏の筆致が冴えわたる。特におすすめは維新の某代議士の話と嵐山光三郎さんの話。この文体で文章をかける人間が羨ましいです。2013/04/20
kokada_jnet
3
サブカル界と芸能界で、著者が見聞きした秘話を多数披露。それがいやらしくないのは、この人の人徳。片岡義男に広瀬正との交友を聞く話が好き。2013/08/15
kobaken
3
アリス出版、三流エロ劇画、ぱふ、本の雑誌等々、あの頃のエピソードは懐かしさいっぱい。TV時代の裏話もリアルで面白すぎる!2013/07/15