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内容説明
神学に魅了された同志社大学時代、異才、佐藤優はこうして誕生した。
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。1985年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
158
著者の大学時代をかいま見られる1冊。こんな学生生活してたら官僚になれるよなと思いながら読めた。また京都の知ってる喫茶店とかが出ていて妙に親近感を感じた。2014/11/09
trazom
112
「高校時代にマルクス主義と出会い、自分の中にあるキリスト教の残滓を洗い流すために無神論を勉強しようと思って神学部に入った」と言う佐藤さん。佐藤さんの神学関係の本を数多く読んできたが、同志社で恩師(野本真也先生や緒方純雄先生など素晴らしい神学者かつ人格者)や友人たちと交わした議論の数々が、氏の思想と人格を形成したのだと実感する。バルトへの懐疑、資本主義と結びついたプロテスタント神学への批判などを経て、佐藤さんが最後にフロマートカに到達された道筋も手に取るようにわかった。何て豊かな大学生活かと感動的な物語。2023/08/02
おおにし
17
佐藤優さんが無神論を学ぼうとして入学した同大神学部で、神学に触れるうちにその魅力にはまって、どんどんのめり込んでいく姿はなかなか感動的だ。当時の佐藤さんの凄まじい勉強量には、ほぼ同時期に大学生活を送った私としてはただ敬服するのみだ。(彼が飲んだ酒の量も半端ではない!)これだけ彼を魅了した神学、特にチェコ神学者フロマートカにも大いに興味あり。その後大学を離れ外交官になってチェコ留学を志望するが果たされず、ロシア担当外交官としてあの宗男事件に連座逮捕されるのは、もしかして神が仕組んだ試練なのだろうか。2013/11/24
Tomoichi
15
異才・佐藤優の同志社大学・同大学院から外務省専門職として就職するまでを描く自伝。どこまでが記憶で描かれているのかと思うぐらいに当時の会話や議論・場所を詳細に書いています。神学についての考え方の遍歴もこの書の醍醐味ではあるが、10代後半から20代前半の若い時期に必死に考え学ぶことが人間形成にいかに大事かということに気付かさせるところに興味を持った。もうその時期には戻れないが学ぶ大事さを改めて感じた。2016/11/03
masabi
15
同志社大学神学部で哲学書、神学書を読み、友人と議論する。またゼミや個別で教授とも神学的な議論や進路相談を行うというこんな大学生活を送れればいいと思うものそのものであった。2015/08/09