内容説明
国際ビジネスマンを長年やり、CEOも務めた著者の文章論。「明快な文章を書くための55のチェックポイント」を、さまざまな角度から何度も吟味する構成になっている。
目次
第1部 基礎編(「文」にして伝える;明瞭に書く;簡潔に書く;的確に書く;分かりやすく表記する;全体の構成を考える)
第2部 応用編
著者等紹介
阿部紘久[アベヒロヒサ]
1943年生まれ。東京大学卒。帝人で宣伝企画、国際事業企画、経営企画に携わり、繊維国際部長などを務めた後、米国系IT関連企業のCEOに就任。2005年から昭和女子大学ライティング・サポート・センターで文章指導を行う傍ら、社会人も指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろろ
5
私は、いままで自分の思いのままに文章を書いてきました。だから、いつも自分の文章に満足してきました。しかし、この本を読んで、それはとても独りよがりで自己満足な行為だったと気づきました。もちろん、自分のために文章を書く場合は、好きなように書いても問題ありません。ただし、書くことで思いを他の人に伝える際には問題となります。その際は、読む人が理解しやすい文章を書くのが大切だと学びました。2024/05/12
豊平川散歩
5
書き物にする言葉は、色々なことに注意する必要がある。句点の場所が違うと、異なった意味の内容になってしまう。同じ意味の言葉を繰り返すと、くどくなる。簡潔明瞭が一番だと思うが、言葉を省略しすぎると、まったく意味が通じなくなる。 それらのことが、テスト形式で解説してくれてわかりやすい。この本を見ながら、書いた後の見直しに使うと良いと思う。2023/10/27
haru
4
★3/5 最近文章力の本を読みまくっているので今更不要かな……と思ったけど、学びがたくさんあった。 「はじめに」では良い文章を書く力の要素として、着想力、連想力、優先順位の判断力、構造的に把握する力、人間理解力などが挙げられている。正しく書く力だけじゃないところがいいなと思った。 「言葉を削ると微妙なニュアンスが伝わらないと考える人は、読み手が自分の文を注意深く読んでくれるという幻想を抱いている」というところもすごく刺さった。 例文としてちょくちょく出てくる就活用の文章も、今の私にとっては学びだった!2021/03/08
hitonoikusei115
3
良書。シンプルだけど、とても大事なことが書かれています。実践しやすい。するめのごとく、何度も読んでます。
国見
3
原文(悪い例)と改善案が見開きに短くまとめられており見やすい。現代文の問題を感覚的に解ける、日頃から本を読む人ならば、原文の間違いはすぐ分かるレベルだが、後輩の文章を説得力をもって添削するのに役立った。2012/11/11