日本思想という病―なぜこの国は行きづまるのか?

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  • サイズ B40判/ページ数 337p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334976033
  • NDC分類 309.021
  • Cコード C0295

内容説明

日本思想における右翼や保守の意義とは何か?そもそも右翼と保守はどこがちがうのか?「あの戦争」を不可避なものとした「保留の思想」「中今の思想」「無の思想」とは?なぜ日本の大衆は、文系知識人を疎んじるのか?終戦、安保闘争に見られる思想とは?靖国神社、象徴天皇制をめぐる思想とは?二〇世紀、二一世紀、二つのゼロ年代における経済思想の反復とは?―日本特殊論を抜け出し、新たな視点で戦前・昭和の思想を読み直す。

目次

1章 保守・右翼・ナショナリズム(中島岳志)(保守の空洞化;人間の不完全性 ほか)
2章 中今・無・無責任(片山杜秀)(右翼思想の変遷;三権分立と議院内閣制 ほか)
3章 文系知識人の受難―それはいつから始まったか(高田里惠子)(近代日本特有の学校制度、徴兵制度の問題;知識人に対する大衆的ルサンチマンだって? ほか)
4章 思想史からの昭和史(植村和秀)(昭和思想史の歴史的位置付け;先鋭化する思想の政治的対立 ほか)
5章 ニッポンの意識―反復する経済思想(田中秀臣)(二つのゼロ年代;杉原四郎先生との出会い ほか)

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年生まれ。北海道大学公共政策大学院准教授。専攻は南アジア地域研究、日本政治思想史。『中村屋のポーズ』(白水社)によりアジア・太平洋賞大賞、大佛次郎論壇賞受賞

片山杜秀[カタヤマモリヒデ]
1963年生まれ。慶應義塾大学法学部准教授(有期、政治文化論担当)。専攻は政治思想史

高田里惠子[タカダリエコ]
1958年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(ドイツ文学専攻)単位取得満期退学。桃山学院大学教授

植村和秀[ウエムラカズヒデ]
1966年京都生まれ。京都産業大学法学部教授。専門は政治思想史、ナショナリズム論

田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。上武大学ビジネス情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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