内容説明
書名が変わった「『魏志』倭人伝」、一一八五年ともされる「鎌倉幕府成立」、てんで徹底されていなかった「刀狩」…。最近の教科書を題材に、年々変化する驚くべき「歴史」の実態を紹介。記されざる史実や学習指導要領にも言及した、現在の「日本史」を知るための一冊。
目次
第1章 いつ、あの「歴史」は消えたのか―伝説と新調査(仁徳天皇陵―なぜ世界最大級の墳墓の名称が消えるのか?聞き慣れない「大仙古墳」への変化の意味;最古の貨幣―和同開珎は「最古」ではなくなった さらに古いと認定された富本銭の謎 ほか)
第2章 どこで、あの「歴史」は変えられたのか―新説と新発見(邪馬台国―ベニバナの出土で「畿内・九州」論争が決着?『魏志』倭人伝という書物の実体;青銅器―分布図を塗り変える柳沢遺跡の発見 弥生時代とともに消えた銅鐸の謎 ほか)
第3章 だれが、あの「歴史」をとりちがえたのか―異説と新研究(古代の食生活―縄文人は土地を耕して生活していた!明らかになってきた米と大豆の歴史;鎌倉幕府成立―「イイクニつくろう」から「イイハコつくろう」へ?一一八〇年から一二二一年まで諸説紛々 ほか)
第4章 なにが、あの「歴史」として記されていないのか―真説と新提議(懐良親王―九州は一時、独立国として外交をすすめていた?南朝から生まれた「日本国王」の活躍;武士道教育―武士は藩校でどのような教育を受けていたのか 薩摩・会津・鶴岡にみる独特な士風 ほか)
第5章 なぜ、あの「歴史」に教科書問題がおきるのか―力説と新時代(小学校教科書―旧石器時代と縄文時代が教科書から消えた!?ねつ造によって変えられた日本の歴史;沖縄戦―「強制」をめぐって揺れ動いた集団自決とは 沖縄県人の四人に一人が亡くなった戦争の実態 ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年東京都町田市生まれ。少年期に自宅近くから土器を発見したことから、歴史に興味を覚える。早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。第17回郷土史研究賞優秀賞、第6回NTTトーク大賞優秀賞受賞。現役の高校教師として日本史を教えるかたわら、執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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