内容説明
SARS(重症急性呼吸器症候群)騒動、激化する反日行動、そして、つねに存在するTIC(THIS IS CHINA)問題(「面子にこだわりすぎる」「自己中心的である」「自らの非を認めない」「気配りができない」など、中国人に多く見られる思考特性から生じる、仕事や生活上の問題。これが原因で心を病む日本人駐在員は後を絶たない)―。この究極の「アウェー」環境で、天津伊勢丹が中国一の百貨店へと成長した原動力とは?天津伊勢丹元社長がユーモアを交えて書き下ろす、WIN‐WINの経営術とコミュニケーション術。
目次
第1章 中国人の理解に必要なことは、みな天津の街で学んだ(青天の霹靂、天津伊勢丹の社長に;面子が廃れりゃこの世は闇よ(面子至上主義) ほか)
第2章 中国人の胸に届いた、サービスの心と技(企業の幸福マンダラ;天津伊勢丹の幸福 ほか)
第3章 中国一の百貨店、誕生(豊かさと貧しさのまだら模様;富裕層の出現 ほか)
第4章 天津の感情・体温・息づかい―生きてる中国と活きた関係を(なぜか懐かしい街;日本料理店 ほか)
第5章 十五億人を味方にする―極意!中国人との間合い(TIC問題の予防策;TIC問題と自分との距離感 ほか)
著者等紹介
稲葉利彦[イナバトシヒコ]
1954年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社伊勢丹入社。婦人服担当を経て、30代半ばからマーケティングを担当。35歳の時、異業種勉強会「フォーラム21」に第四期生として参加。40代で化粧品を担当。新商品のプロモーションや新ブランド導入に際して、次々にヒットを飛ばし、伊勢丹の化粧品売場の評価を世界の化粧品関係者の間に確立する。その後、化粧品業界のタブーに挑み、各社の商品を一つのコーナーで説明するボーテ・コンシェルジュを設置。コンシェルジュのテーマで多くのフォロワーを生む。2001年、天津伊勢丹に社長として赴任。それまでの店のイメージを一新する。天津市民の間で伊勢丹ブランドの価値が上がり、売上も絶好調。市から優秀経営者として表彰される。2004年、天津日本人会会長。2006年9月、天津市の中心部にデパ地下からエルメスまでを揃えた中国初の近代的百貨店を開店。2007年4月に伊勢丹を退社。現在、株式会社セレスポの取締役副社長を務める。『十五億人を味方にする―中国一の百貨店 天津伊勢丹の秘密』が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ryo511
メルセ・ひすい
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