内容説明
ベルマーレ平塚入団前の新聞記事から引退までのインタビュー4本など、プロ選手生活11年間を丹念に取材した著者が、圧倒的な筆力で描き出した日本サッカー飛躍の歴史。川淵三郎会長、ジーコ監督、マッツォーネ監督、名波浩選手、山口素弘選手、前園真聖氏、風間八宏氏、上田栄治氏の、中田引退に寄せた特別インタビューを同時収録。
目次
サッカーは因数分解を解くのに似ている―1994‐1998
俺は死んでも倒れない―1998‐2000
苦しくても、これが僕の仕事だから―2001‐2003
もう一度、自由を取り戻したいと思っている―2004‐2005
サッカーで学び、サッカーに教えられたことばかりだった―2006
中田英寿プロフィール&データ集
著者等紹介
増島みどり[マスジマミドリ]
1961年神奈川県鎌倉市生まれ。学習院大学卒業後、日刊スポーツ新聞社入社。サッカーをはじめプロ野球、陸上競技、オリンピックなど数々の種目を担当、’97年からフリーランスで活動。’07年1月よりスポーツコミュニティーサイト「THE STADIUM」を開設。’98年『6月の軌跡~’98フランスW杯日本代表39人全証言』(文藝春秋)で第9回ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすにぃ
2
⭐️⭐️⭐️2019/10/22
虎ボルタ
1
中田英寿氏は自分と同年齢。私が大学生の頃、既にペルージャでプレーしてました。98年W杯フランス大会が終わった直後、ヨーロッパをバックパッカーとして1ヶ月回っていて、中田のペルージャ移籍を現地で聞いて、ペルージャに行ったのは良い思い出です。会えなかったけど。そして、彼のブログも楽しみに読んでました。今、改めてこの本を読んでみて、中田氏への理解が進んだ気がします。名波氏、山口氏との中盤の話はほっこりしました。仕事を通じて理解し合う。今ならそんなイメージも理解出来ます。読んで良かった。そんな一冊でした。2024/09/14
Kyo
1
中田英寿氏のプロとしての足跡をまとめた著書。代表にて名波、山口と形成した中盤に特別な感情を抱いていた点や川淵キャプテンの誕生日にて粋なサプライズなどメディアに切り取られていた姿とは異なる印象を読了後に持った。怪我を悟られまいとし平静を装いピッチでファウルを受けるも倒れない姿勢がサッカーに真摯に、厳しく取り組んだのだと感じて眩しく映る。またスナック菓子を好む偏食な点やサッカーを因数分解と表現するなどこれまでの選手とは一線を画していたがのちに世界へ羽ばたく選手達のパイオニアとなった内面を知ることのできる一冊。2023/08/14
ワン吉
0
元サッカー日本代表の言わずと知れた伝説の選手。 引退は早すぎたという声はあっても、この本を読むといかに中田の選手生活が濃密だったかわかる。2015/05/20
ホダカ
0
この本を通して、遅まきながらヒデのことがプレーヤーとしてだけでなく人間としても好きになったし、著者も好きになった。2012/11/12