内容説明
朗読は、美しい日本語を、あなたのいちばん深いところに届けるための、声による演奏なのです。朗読の第一人者が初めて語る樋口一葉、源氏物語、泉鏡花…文学の本当の読み方。
目次
序の巻 文学のすばらしさは、声に出して初めてわかる
1の巻 朗読は演奏です―朗読とは何か
2の巻 はっきり伝えること―どう読むか
3の巻 美しい日本語の森をたずねて―何を読むか
4の巻 『源氏物語』のみやびな世界―音読すれば古典が開かれる
5の巻 樋口一葉こそ最高の音楽―十四カ月の奇跡とは
6の巻 わが朗読の道―舞台朗読を創る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこと
8
朗読に興味があったので読んでみたがとても参考になったし、こんなにも音としての日本語に愛情を持っている人がいることを初めて知りました。 古典から続く日本語の音の美しさを自分でも味わいたくなりました。 漱石、鴎外、紫式部、樋口一葉…これからしっかり読みたいと思いました。2017/07/06
ジョナ
7
作者が朗読の魅力を、美しい日本語で綴っている。朗読とは「作品をきちんと聞き手に手渡すこと」「解釈であること」「演奏であること」などを学ぶことが出来た。樋口一葉と「源氏物語」、森鷗外も読みたくなった。授業でもしっかり「朗読」しようと思った。2011/12/07
nao1
3
源氏を原文で朗読されていたとのこと、驚きました。美しい古典にはたくさんの可能性があることを教えられました。また幸田さんの表現に対する姿勢に感嘆しました。作品を聴衆に手渡すために、自分の人生を精一杯使われているような、そんな思いを感じました。2013/04/13
takao
1
ふむ2024/10/10
てぃうり
1
朗読の奥深さを改めて知る。繰り返し読むぞ。古典を読みたくなった。2017/09/03