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大いなる死―死と生の幸福論

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334973056
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0095

内容説明

バッファローが鳴いた。それは、「自分はこれから死ぬ」ことを告げていた。私は、そのあまりの悲痛な叫びに、耳をふさがれる思いがした。死を悲しむ気持ちの深さ、重さには、人間も動物も、なんの違いもないのだ。しかし、私はだんだんに、「死は生の一部だ」と考えるようになっていった。個の終わりは、本当に、生の終わりなのだろうか。生は、死よりも、はるかに大きなものではないのか。だとすれば、人は死を悲しむ必要があろうか…。生物の歴史・文化論・動物の世界・博物学を渉猟した、渾身の書下ろし哲学。

目次

第1の疑問 若く死ぬのは、不幸なことなのか
第2の疑問 「生命はかならず死ぬ」は、本当か
第3の疑問 動物にも、死の悲しみはあるのか
第4の疑問 死んだら、そのあとどうなるか
第5の疑問 死は苦しいのか、楽なものか
第6の疑問 なぜゾウは、墓をつくらないのか
第7の疑問 なぜ人間は、「魂」を信じたのか
第8の疑問 クローン技術は、死を解決できるか
第9の疑問 幸福な生は、美しい死を呼ぶのか

著者等紹介

羽仁進[ハニススム]
1928年、東京生まれ。自由学園卒業。共同通信社を経て、岩波映画製作所で記録映画の製作。のちに劇映画の製作を行なう。国際的にも多くの賞を受ける。映画監督。評論家。テレビの動物ドキュメンタリー番組の監督としても名高い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

29
通算10年以上(映画監督ゆえ)をアフリカで過ごした著者が、動物の生を見つめ人間の生と死を考える。ライオンとバッファローの闘い、バッファローの子供が迷い象を親とまちがい象が戸惑う様子など哲学を感じ宗教を思う。クローン人間についてのコメントなども書かれ、人間性の危機も叫ばれている。死があるからこそ幸せになれる。同感。2017/10/05

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