内容説明
ソクラテスの処刑、仏教の伝播、十字軍の遠征、魔女裁判、アメリカ独立、ローマ帝国の没落、第一次世界大戦、そして現代―多くの歴史的事件を読み解くカギは「感情」にある。現代では当然のものとされる「感情」。だが、そもそも心の動きのとらえ方は、時代によって大きく異なる。その時代ごとの理解や信念は、どう社会に影響を及ぼしたのか?どう現代を形作ったのか?心理学から神経科学、哲学、言語、美術史まで、幅広い知識をもとに、時代・文化・地域によって異なる「感情」の動き方を通して、世界史を概観する知的興奮の書。
目次
古代ギリシアの有徳のしるし
インドの欲望
聖パウロの情念
十字軍の愛
オスマン帝国が恐れたもの
忌まわしき魔女騒動
甘い自由への欲望
人が感情をいだくとき
桜の国の恥ずかしさ
アフリカの女王の怒り
シェル・ショック
龍の屈辱
愛と母(なる国)
大いなる感情の衝突
人間は電気羊の夢を見るか?
おわりに 最後の気分は?
著者等紹介
ファース=ゴッドビヒア,リチャード[ファースゴッドビヒア,リチャード] [Firth‐Godbehere,Richard]
感情にまつわる歴史、言語、科学、思想を専門とする研究者。ロンドン大学ゴールドスミス校で歴史学および思想史を専攻。ケンブリッジ大学で歴史学の修士課程を修了した後、ロンドン大学クイーン・メアリー校で博士号を取得。ロンドン大学クイーン・メアリー校感情史研究センターの名誉フェロー、ウォックセン大学特別教授。本書が初の著作
橋本篤史[ハシモトアツシ]
翻訳家。法政大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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