セリエA発アウシュヴィッツ行き―悲運の優勝監督の物語

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セリエA発アウシュヴィッツ行き―悲運の優勝監督の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334962593
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0075

内容説明

アールパード・ヴァイス―ファシズム政権下でサッカー選手、監督として活躍した彼の形跡は、歴史から消え失せた。指揮官として、3度のスクデット(セリエA優勝)とパリ万国博覧会カップ優勝。現代でも、彼の実績を上回る監督は多くはない。そんな人物がある日、忽然と姿を消す。現代ではとても想像もできないが、彼の身にはそれが起きた。歴史、人種法、そしてホロコーストという名の“悲劇の風”が、彼を連れ去ってしまったのだ。1944年1月31日、アールパード・ヴァイスは、アウシュヴィッツでその生涯を終える。その2年前、彼の妻エレナ、12歳の息子ロベルト、8歳の娘クララが送り込まれたのと同じ収容所のガス室で…。著者のマッテオ・マラーニは、20世紀の深淵からこのユダヤ系ハンガリー人監督の物語を引き上げるために、実に綿密な、ある意味何かに取り憑かれたような調査を、何年もかけて進めていった。その結晶が本書である。

目次

世界を震撼させる偉大なるチーム
映画、サッカー、歌謡曲…そして戦争―1938年
近代サッカーの“父”―1922~1928年
インテルでのスクデットとジュゼッペ・メアッツァの発掘―1929~1934年
偉大なるスタジアムを持つ町の偉大なるサッカー教師―1935年
黄金時代のはじまり―1935~1936年
フィグリーナ(サッカーカード)―1936~1937年
「人種差別主義」という服を身に纏ったイタリア―1938年
パリ到着―1939年
ドルトレヒト 最後の楽観の地―1939年〔ほか〕

著者等紹介

マラーニ,マッテオ[マラーニ,マッテオ] [Marani,Matteo]
1970年イタリア・ボローニャ生まれ。ボローニャ大学では史学を専攻。卒業後、スポーツ・ジャーナリズムの世界に入る。特に国内有数の歴史を持つサッカー専門誌『グエリン・スポルティーヴォ』との関係は深く、1992年から寄稿をはじめ、2008年から2016年までは編集長を務める。2016年からはPPVの『Sky Sports』『Sky Italia』でディレクターとして活躍、サッカー部門の責任者も歴任する。2007年に執筆した本書でキエーティ・スポーツ文学賞を受賞。本業に加え、ボローニャ大、ミラノのIULM大でジャーナリズムの講義も持つ。フィレンツェ郊外にあるサッカー連盟運営のカルチョ・ミュージアム副館長

小川光生[オガワミツオ]
1970年静岡県生まれ。慶應義塾大学・大学院時代はイタリア史を専攻。1999年からイタリアに渡る。現地のプロサッカーリーグ、セリエAなどの取材を続けながら、雑誌(ネット)記事の執筆・翻訳、サッカー中継のインタビュアー、テレビ番組のコーディネーターなど多種の仕事に携わる。2010年以降は、長友佑都選手、本田圭佑選手のインタビュアー兼番記者として年間50試合近く、現場でインテル、ACミランの取材を行った。東京オリンピック・パラリンピック2020では柔道、空手、ライフルなどイタリアの複数のナショナルチームの通訳も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

5
読了。2023/02/26

chuji

3
久喜市立中央図書館の本。2022年10月初版。元書の初版年月日は不記載。ファシズム政権下のイタリアでサッカー選手、監督として活躍し、指揮官として三度のセリエA優勝を成し遂げたアールパード・ヴァイスは、1944年1月31日アウシュヴィッツで殺される。二年前に妻12歳の息子8歳の娘が送り込まれた収容所のガス室で、、そして忘れ去られてしまった。それらを掘り起こしたノンフィクション。丁度W杯開催されているが、開催国カタールを巡り人種差別・LGBTQ等様々な問題が内包されていて、素直に観戦できないオイラです。2022/11/26

Akio Kudo

1
★★★★★ イタリアセリエAでスクデット3回も勝ったのに、無情にもナチスのユダヤ人狩りの犠牲になってしまった監督の一生。資料も残されていないのに、探り当てたマラー二の執念がすごい2023/05/17

辻井凌|つじー

1
1930年代に数々の栄光を勝ち取ったユダヤ人監督の悲劇を丹念な取材に基づき書かれた本。ゆるやかに始まるユダヤ人迫害からホロコーストにいたるまでの過程の描写がえげつない。サッカーを通して歴史の闇をえぐりとっている。「ホロコーストは巨大な行政事業」という言葉が強く印象に残ってる。「殺戮」も「行政」になると「仕事」になる。「仕事」になると市井の人々も「殺戮」に取り組める。仕組みに組み込まれることで異常事態にも適応できてしまう人間のこわさが垣間見える。2023/02/17

りょなるど

1
実績だけ見てもセリエA史上最高の指揮官ではないだろうか。ただ戦争によって彼の足跡のほとんどが失われてしまった、というのが余りにも悲しすぎる。 またこの本では1930~40年代のイタリアサッカー・オランダサッカーや当時のイタリア・フランス・オランダ・ドイツの社会情勢の一端もわかる1冊となっている。2023/01/28

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