病み、肥え、貧す―有害化学物質があなたの体と未来をむしばむ

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病み、肥え、貧す―有害化学物質があなたの体と未来をむしばむ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334962524
  • NDC分類 519.79
  • Cコード C0047

出版社内容情報

内分泌攪乱化学物質の危険性が指摘されるようになって約25年。肥満、IQ低下、不妊、がんなどの増加との関連を明かし警告する書。

内容説明

私たちは有害な化学物質について、見て見ぬふりをしていたのかもしれない。あるいは代替物があると聞いて、安心していたのかもしれない。だが増えゆく肥満、ADHD、自閉症、不妊などと、化学物質とのつながりを否定することはできないのだ。環境保健の世界的な研究者で、小児科医でもある著者が、私たちの健康に甚大な被害を与えうる内分泌攬乱物質(EDC)と呼ばれる化学物質について、それが職場や学校や家庭や食べ物などのどこに含まれているのかを丁寧に解説。そして、それらが、神経、代謝、生殖、免疫などの病気に直接関与していることを示す、驚くべき証拠や研究結果を紹介する。また、これらの物質の継続使用を可能にしている政策や企業方針の問題点についても指摘する。また私たちの日々の生活や家族の命を守る方策として、いますぐできることを提案する。『沈黙の春』の流れを汲む警世の書。

目次

第1部 化学物質が健康をむしばむ時代(何が起きているのか?;有害な化学物質の影響を追って)
第2部 化学物質はどのように害を及ぼすのか(脳と神経系への攻撃;代謝の攬乱―肥満と糖尿病;男性生殖機能への障害;女児や女性に有害な化学物質)
第3部 行動を起こす(未来を守るためにできること;あなたの声が重要―好循環に加わるには)

著者等紹介

トラサンデ,レオナルド[トラサンデ,レオナルド] [Trasande,Leonardo]
子どもの環境保健分野での第一人者。ニューヨーク大学教授。小児科医も務める。医学博士。公共政策修士。子どもの肥満や心血管疾患における環境曝露の役割を研究し、環境に起因する子どもの病気を防げなかったことによる経済的コストを算定して、政策決定に携わる。その研究によって、これまで多くのテレビや新聞に取り上げられた

中山祥嗣[ナカヤマショウジ]
国立環境研究所、環境リスク・健康領域、次長。医師および博士(医学)。2005年米国環境保護庁(USEPA)で、新規汚染物質の曝露評価およびリスク管理研究に6年間携わる。2011年より国立環境研究所勤務、環境省事業「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を環境医学の面から支える傍ら、曝露科学に関して米国、カナダやEU、アジア諸国との共同研究を進める

斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳家。東京大学工学部工業化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

6
献本御礼。本書を読んでぼくがやったのはUTDでautismとADHDの病因最新情報を確認したこと。全体としてはこじつけが多く、「レシートはさわるな」みたいなのは茶番にすぎない。仮に用量依存性がなくてもストカスティックな現象は頻度が増せば起きやすくなる。コンビニ弁当はチンしない、は茶番だが毎日コンビニ弁当でチンするのはよくないかも。2022/02/16

belier

2
「奪われし未来」という本があったが20年後に後を継いだ本という感じ。内分泌攪乱物質(EDC)と呼ばれる化学物質は微量でも体に悪影響を及ぼすと訴える。平たく言うと、EDCが含まれているプラスチック等は体によくないから、極力避ける生活をせよということだろう。と言われても庶民に実践は無理だなと思ってしまった。面白いと思った発想は、EDCのせいでIQが3~5低下するという話。臨床的には無視できる数値だが、社会全体では生産性が落ちて経済的な損失が大きいと。解説によると、公衆衛生を専門とする医師の捉え方らしい。2023/01/30

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