BIG NINE―巨大ハイテク企業とAIが支配する人類の未来

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BIG NINE―巨大ハイテク企業とAIが支配する人類の未来

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334962371
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0030

内容説明

第一部では、AIとは何か、「ビッグ・ナイン(9つの巨大企業)」がその開発にどう携わってきたかについて見ていき、アメリカの6社(グーグル、マイクロソフト、アップル、フェイスブック、IBM、アマゾン=G‐MAFIA“ジー・マフィア”)、中国3社(バイドゥ、アリババ、テンセント=BAT“バット”)についてさらに詳述する。第二部では、特化型人工知能、汎用人工知能、スーパーインテリジェンスと進化を遂げていくAIのこれからの50年を想定した未来の姿を描いていく。楽観的なもの、現実的なもの、悲劇的なもの、という3つのシナリオを用意した。第三部では、シナリオに出てくる問題に対する解決案を提供し、私たちが行動を起こせるよう、具体的な提案を用意している。

目次

機械の中のお化け(心と機械―AIの簡単な歴史;限られた人々からなるAIの種族;一〇〇〇もの切り傷―AIが意図しない結果)
私たちの未来(人工超知能までの道のり―警告;コンピューターの第三世代で成功する―楽観的なシナリオ;一〇〇〇の切り傷とともに生きる―現実的なシナリオ;人工知能王朝―悲劇的なシナリオ)
問題を解決する(小石と岩―AIの未来をよくする方法)

著者等紹介

ウェブ,エイミー[ウェブ,エイミー] [Webb,Amy]
アメリカ有数の未来学者で、受賞歴のあるベストセラー作家。『シグナル―未来学者が教える予測の技術』(ダイヤモンド社)では、未来を予測する方法を紹介している。現在は、ニューヨーク大学スターン・ビジネススクールの教授として戦略的未来予測について教えている。また、フューチャー・トゥデイ・インスティテュートの創設者でもあり、将来に対する見通しと戦略を立て、リーダーや組織が複雑かつ不確実な未来に備えるサポートをしている。次世代の最も有望な経営思想家に贈られる「Thinkers50 Radar Award」を受賞。日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)のフェロー、米露二国間大統領委員会の元代表、2014~15年にはハーバード大学のビジティング・ニーマン・フェローでもある。テクノロジー、サイエンス、未来に関する映画や演劇などの脚本コンサルタントもつとめている。毎年「FTI Emerging Tech Trends Report」を公開していて、世界じゅうで累計750万以上のビュー数を記録している

稲垣みどり[イナガキミドリ]
英語翻訳者。上智大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール

8
Big Nineというよりも、AIの未来予測。恐ろしいが現実味はたっぷりある。AIのトライブが多様性がないという指摘は鋭い。白人エリートの基準で作られたAIの判断基準がそれ以外の人にどう影響するのか? また、中国の国家的なAI戦略に自由主義を信奉する国々はどう対応したらよいのか? 東ロボ君の新井さんはAIが汎用知能を身に着けるのはまだ先のこととしていたが、ANIからAGIへの移行はもうすぐそばに迫っているのでは?作者の言うように理系の人たちへの倫理等の教育が必須。2020/08/21

Roy

7
AIに関する書籍はいくつか読んだが、米中の企業と各国政府の取り組み状況から未来のシナリオを記載している点が非常に興味深かった。特に中国はAIに官民あげて注力しているが、その行き着く先が米国を凌駕し国際関係で文字通り支配的な地位を得ることを目的にしていること、米国政府とG-マフィアの関係で現状これに抗しがたいであろうことなど記載されている。視座と視野が広がる一冊。2020/07/17

_apojun_

5
図書館本。 ざっくりいうと「AIこわい」系の本なんだけど、放っておくと中国にやられちゃうよ、ってのがちょっと面白い。 アメリカ政府がもっとAIを国家の戦略として取り扱っていくことの重要性を語っております。 今後のAIについていいパターン、普通のパターン、最悪のパターンを予測していますが、どうやら最終的にはApple、Google、Amazonの3社しか残らないらしい。MicrosoftもIBMもMetaもなくなっちゃうとのこと。前半のAIの歴史は結構しっかりしてます。2024/09/22

Junichi Wada

2
AIの開発が特定の階層の人間によりなされていることから、様々なバイアスが意図的にまた、意図せずかかっているという主張は理解できた。現在、AI分野における米中対立。中国は、企業を動員して戦略的に政策を実施しているが、米国は関連企業がそれぞれに動いており、株主の意向が強く働くため利用者目線に立てていないと主張。AIにおける将来の3つのシナリオを提示しているが、(途中で飛ばしてしまった。)生活者としての変化はわかるが、労働者としての側面に言及がない。2021/05/22

suma2021

2
世界を一変するAI開発の研究者は米中メガハイテク9企業に集中しており、その属性も多様性には程遠い構成で開発競争にしのぎを削っている。 そのような背景から紐解き、未来学者が暗然たる未来を予見します。国家主義第一で開発を続ける中国と資本主義優先で倫理感が不足している米企業。本書で述べている最悪の未来は流石に可能性は低いとは思えるが、各論は興味深い論考です。 著者が提案する「より良いAI開発の行動指針を策定する国連のようなグローバル組織の設立」も必要かと思えました。10年後の再読本候補にしてみよう!2021/02/11

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