内容説明
映画に生涯をささげた大林宣彦監督。2020年4月に逝去した巨匠の娘婿は、マンガ家・森泉岳土。偉大なる映画作家との日々を綴り、好奇心旺盛でチャーミングな義父の姿を映し出す。家族のひとりだけれど、外から見ていたからこそ描けた、わたしたちの知らない、大林宣彦とっておきの話。
目次
結婚の挨拶/ナバホ・ダディ/父と息子
森ちゃんはマンガ家/足し算/アリガトウ
わざと太る/ああ、くつろいだ/不健康音痴
ニューヨーク紀行/敗戦少年/目を皿にして
監督にできないこと/凝り性/超常的日常
3・11/『この空の花』/ロースハムの味
するっと/水平思考?/ショパンになりたい
好物/ご縁ですね/尾道と芦別をめぐる冒険
木漏れ日の数十歩/回文/ノーを告げる関係
監督入院してた/伝統と革新/映画の力!
北ホテルにて/大傑作/笑顔と、生きることと
その日/宝島から映画館まで/光と影のなか
つづきとおまけ/あとがき/大林監督とは
著者等紹介
森泉岳土[モリイズミタケヒト]
1975年東京都生まれ。マンガ家・イラストレーター。2018年『報いは報い、罰は罰』、2019年『セリー』が文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選定。大林宣彦監督作品『花筐/HANAGATAMI』メインヴィジュアルなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ばんだねいっぺい
27
監督の作品もさることながら、監督自身もとてもユーモラスでとても不思議で魅力に溢れていたということがしみじみとわかってくるエッセイだ。2023/07/10
takao
3
ふむ2024/06/22
読書人カルロス
0
監督の一人娘を妻に持つ個性的な漫画家のポッドキャスト出演で興味を持ち、手に取ったエッセー集。20年4月に亡くなるまで長きにわたりプロデューサーの妻と二人三脚で創作活動に打ち込んだ監督への尊敬の念、愛情が溢れる文章に心躍らせ、再び監督作品を見返そうと思った。 優しさ溢れる監督の素顔は想像通りだが、家族以外知り得ないような日常生活や、創作風景、何気ない俳優やスタッフとのやりとりなどが描かれ、本作の価値を高めているように感じた。2023/07/29