内容説明
弁証法と複雑系の思想によって、パンデミック、AI、遺伝子工学、資本主義、民主主義、宗教、科学、アート、そして「不死」の未来を、縦横に語る!
目次
第1部 未来を予見する「十二の洞察」(未来を予見する方法は、何か―弁証法による「大局観」;パラダイム技術は、人類の未来をどう変えるのか―SF小説による「想像力」;「高度な複雑系社会」に、どう処するか―「意志」を持った社会システム;このパンデミック後の世界は、どこに向かうのか―人類の「利他主義テスト」;「人工知能革命」は、何をもたらすのか―「ベーシック・インカム」という幻想 ほか)
第2部 未来を予見する「五つの法則」(未来を予見する鍵は「弁証法的思考」にある―弁証法の「五つの法則」;世界は、あたかも螺旋階段を登るように、発展する―第一の法則「螺旋的プロセス」による発展の法則;現在の「動き」は必ず、将来、「反転」する―第二の法則「否定の否定」による発展の法則;「量」が、一定の水準を超えると「質」が、劇的に変化する―第三の法則「量から質への転化」による発展の法則;対立し、競っているもの同士は互いに、似てくる―第四の法則「対立物の相互浸透」による発展の法則 ほか)
第3部 人類が直面する「五つの危機」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スリカータ
15
分厚い本で横書きで改行が多く、散文詩を読んでいるような構成。田坂さんの著書にしては読みにくいな…特別な意図があるのかと思いながらページを捲った。読み終えて気付いた。読み手それぞれが考え、思いを馳せながら読み進められるように敢えて改行たっぷりの空間を取る構成にしたのかもしれない。巻末にコンパクトなまとめがあるので、時間がない方はそちらだけ読んでもOKだと思う。2023/08/04
やましん
10
トップポイントで概略だけ確認。自分は学生時代に京都大学の藤井聡先生に師事したが、師は理系教授と思えないほど人文系の知識にも明るい人だった。著者も同様に理系教授だけにとどまらない、幅広い教養を湛えた方のようにお見受けする。著者も表紙の写真を見る限り藤井先生と同年代の様だがヘーゲルの弁証法を取り上げる当たり、この年代の人達にバズった概念なのだろうか。本書で紹介される「螺旋的プロセス」は古いものが新たな価値を伴って復活する法則とのことだが、新たな価値がいいものとは限らないので進化論的な見方はすべきでないだろう。2023/10/03
はまななゆみ
4
「矛盾が世界の発展の原動力」とは目から鱗でした。戦争や温暖化等、気が重たくなる事がありますが、明るい将来の可能性を感じることができました。2023/09/12
tsu78
1
宗教や政治、戦争など疑問だったこたについて、はじめて、回答と思える内容に出会えた2023/07/17
happy3939
1
めちゃくちゃわかりやすいし、内容が深い! 経営者全員読むべき本2023/06/09
-
- 和書
- 昭和・遠い日近いひと