出版社内容情報
1980年代後半から、1990年代前半の失われたあの空間と時間を、バブルの真ん中で遊んでいた著者が愛と自虐をこめてつづる。
内容説明
バブルの申し子があの熱狂の時代を愛と自戒をこめて描くおとぎ話エッセイ!
目次
ウォーターフロントのTバック
マハラジャのVIPルームから
真夏の夜の逗子マリーナ
「バー鍵」と「スペアキー」
ラブホテル二大ブランド
チャイナタウン・パフェ
お立ち台が産まれた夜
苗場プリンス、銀世界
流行の廃棄処分
トゥーリア〔ほか〕
著者等紹介
甘糟りり子[アマカスリリコ]
1964年、横浜生まれ。幼い頃から鎌倉に暮らす。玉川大学を卒業後、アパレル会社勤務を経て文筆の道へ。クルマ、レストラン、ファッションなど、都会のきらめきをモチーフにした小説やコラムに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そら
71
ワンレンボディコン、黒服、アッシーくん、ハイレグ、DCブランド…昭和バブルを経験した者なら懐かしさにグッとくるワードたち。そんな1980年代を謳歌した著者がディスコソングと共に当時を懐かしむエッセイ。私もバブルの終わり頃に学生時代を過ごしたから、わかる!そんなことあった!と懐かしさMAX!有線コードの家電話しかなくてコードをおもいっきり引き延ばし、夜な夜な長電話をしていたら親にぶちギレられることも、当時青春を謳歌したものならあるあるだろう。彼氏の基準は車の車種(笑)ギラギラしたパワー溢れる時代だったなぁ。2021/09/10
くろにゃんこ
27
小説ではなかった💦著者がバブルの頃を謳歌していたのは何かで読んでいたけど、その頃のあれこれの記録のようなエッセイでした。煌めいて賑やかでパワー溢れる様子が、コロナ禍の今とあまりにかけ離れていて本当に遠い遠い昔のことだと実感。2021/09/08
まこ
17
毎夜のごとくディスコに高級レストラン、自分が当時それらができる年齢だったとしてもとうていなじめるわけがない。居るだけで疲れそう。当時そんな空気になじめなかった人はどんな感じだったのか。日本全体がバブルの恩恵にあずかり派手じゃなくても何かあった?。作中で嘆かれている、今は知りたい情報がすぐ手に入る・いらない情報は入ってこないことは、あの当時も大なり小なりあったんじゃないんだろうか。「パスタ」って言葉やハロウィンはいつごろから馴染みになったの。2021/08/09
mami
15
帯の「1990年の私に顔パスで入れないディスコはなかった」この一文だけで速攻購入。顔パスって響きが懐かしすぎる。行ってたお店がかなり被ってる。自分の思い出を書き連ねたいけど、何処切り取っても黒歴史で書けない 笑。いっそのこと甘糟さんと直接語り合いたい。連絡お待ちしています。2021/07/03
ヨータン
10
バブルの時に女子大生だった著者。大学生活のほとんどはディスコか逗子マリーナか苗場プリンスで過ごしたって、まさにバブルオブバブル。楽しそうな反面、派手すぎて、眩し過ぎてバブル期の東京は地味な私には疲れそう。2024/02/01