出版社内容情報
漠然とした不安、自分をうまく愛せない若い人たちの共感を得て10万部を達成した『死にたいけどトッポッキは食べたい』の続編。
内容説明
自分で自分を傷つけ、憐れみ、そんな自分に依存する…。生きづらさのループから抜け出すためたどり着いた心のありかたとは。繊細な心を描き、各国で話題のエッセイ、その後の話。
著者等紹介
ペクセヒ[ペクセヒ]
1990年、韓国・ソウル生まれの女性。文芸創作学科を卒業した後、出版社で5年間勤務した。10年以上、気分変調症(軽度のうつ病)と不安障害を持ち精神科を転々とし、2017年に通いだした病院で薬物治療と相談治療を並行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みなみ
28
韓国の女性作家が、精神科医のカウンセリングとの会話を書き起こしたエッセイ第二弾。印象的な言葉が沢山あった。「失望感が大きくなっている時は、同じことでもいつもよりネガティブに見てしまうもの」「自分の闇だけにとらわれ、感謝すべき大切なことを当然のことみたいに、脇に追いやっていた」「人間の苦しみは気体の移動と似ている…その苦しみの大きさに関係なく、私たちの魂と意識を埋め尽くす。苦しみとは完全に相対的なもの」大変なときこそ、客観的に、そしてポジティブに捉えられるようにしたいと思いつつ読了。2025/01/13
二人娘の父
9
そもそも他人様のカウンセリング(診療)内容をここまで詳らかに知る機会はなかったので、とても興味深く読みました。そもそもなぜ読もうと思ったのか忘れてしまいましたが、とても面白い企画だと思います。内容的には当事者としてはとても辛いことなのでしょうが、なんとく滑稽な感じもしてしまいました(不謹慎ですが)。感情があっちこっち行くのが凄すぎて、話を冷静に聞く医師もすごいなぁと感心します。読後、思ったのは「私は死にたくないし、トッポッキも食べたい」ということでした。失礼いたしました。2022/04/30
tellme0112
8
死にたくなるときに本読みたくなる人いるだろうか。そういうときに読んだらいいかなっておもったけどたいてい抜け出せた人かもしれない。ただ中にある人は表紙だけでも眺めてくれたらいいな。部屋のどこかにおいておいて2021/04/27
めい
5
筆者のセヒさんとカウンセリングの先生の対話形式で文章が綴られているところが好きです。セヒさんの話を受け止めてくれる先生が優しくて、自分の話を聞いてもらっている気分になりました。気持ちが沈んでいる時に、極端な決断をしないように気をつけようと思いました。カウンセリングを通して、最終的にはセヒさんが前向きになって、自分も晴れやかな気持ちになりました。1は随分前に読みましたが、もっとセヒさんが辛そうな印象があったので、2の方が好きでした。2022/11/03
でこぽん
5
私も定期で診察を受けているけど毎回さらっと終わるのでセヒさんの先生のように色々話せるのが羨ましい。もちろん先生も患者によって対応は変えているのだろうけど。2022/05/08