出版社内容情報
小説で読みたい世界の戯曲シリーズ第3弾。名作「曽根崎心中」を、2時間程度で読み切れるようなやさしい文章で小説化しました。
内容説明
華やぎと活気、そして死を縁取る闇。騙り、憎しみ、絶望、そして愛。すべてを呑み込む、大坂の街。気鋭の作家が描く、江戸の恋。「恋の手本」となった二人。元禄文化を代表する近松作品の最高傑作。
著者等紹介
近松門左衛門[チカマツモンザエモン]
1653~1724。江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎の作者。武士や貴族を描いた「時代物」と町人たちの生活を描いた「世話物」があり、合わせて100以上の人形浄瑠璃を残した。中でも『曽根崎心中』は近松の世話物の代表作である。文楽として現代でも繰り返し上演され、歌舞伎の演目としても愛され続けている。享年72
黒澤はゆま[クロサワハユマ]
歴史小説家。1979年、宮崎県生まれ。作家エージェント、アップルシード・エージェンシー所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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opika
3
文楽や歌舞伎では有名な近松門左衛門の戯曲を小説仕立てで。ストーリーは知っていても、これはこれでまた面白い。この本をきっかけに、文楽や歌舞伎に足を運ぶ人がいたら良いな。私も改めて観たいと思った。2020/06/29
み~くま
2
名前だけは知っていましたが、読むのは初めて。古典というだけでも敷居が高いのに、戯曲となるとちょっと読みにくいんですよね。この本はジュニア向けに作られたのだと思いますが、誰でも気軽に古典戯曲を楽しめるよう工夫されていたと思います。このシリーズでは他作品も出版されているようなので、そちらも手に取ってみたいです。2020/08/08
水生
1
名前とおおまかなあらすじは知っていたので小説として読めてうれしい。お初と徳兵衛の心中立てのシーンは胸が痛くなるが儚く美しくとても印象深い。帯にあったとおり2時間くらいで読めたので他のシリーズも読めたら読みたい。2020/10/04