内容説明
奥州衣川で非業の死を遂げた源義経。モンゴル帝国を築いたジンギスカン。二人は同一人物だったのでは…―名探偵・神津恭介が東洋史の謎に挑む。光文社創業60周年記念出版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまご
17
これは,初版復刻版で,奥付が2つ(当時のものと,今のものと)ついていて,巻末によくあるほかの本の紹介も,当時のものが. そして時代背景,女性の描き方などにも時代を感じます. 義経は平泉で死なないで,そのまま北に行き大陸に渡り成吉思汗になった!という壮大なロマンを,探偵の推理の方式で検証していきます.論理破綻しなければ否定せず.また,思わぬところで叙情的判断が幅を利かせ,あれ神津さんてこんなだっけ,とも思いながら楽しく読了. 今なら,遺伝子でたどれそうな気もしますね.2022/11/20
けぴ
6
昭和33年に初版さらた本書ですが現在読んでも古さを感じさせない緻密な話でした。義経が北海道から大陸に渡ったとされるルートを見てみたくなります。2016/10/08