内容説明
OECD学習到達度調査で日本転落。「ゆとり」を捨て「詰め込み」に戻して、本当にいいのか?教育政策の現場から追放された元文科省審議官が明かす、日本の教育30年の迷走。
目次
第1章 黄金の’90年代、失われた’00年代
第2章 学力低下論争とゆとりバッシング
第3章 ゆとり教育こそ理想教育である
第4章 教育論争をめぐる左翼と右翼
第5章 理想教育を潰した戦犯たち
第6章 「ゆとり世代」は馬鹿じゃない
第7章 大人こそ、ゆとり教育が必要だ
著者等紹介
寺脇研[テラワキケン]
映画評論家、京都造形芸術大学芸術学部教授、NPO法人教育支援協会チーフコーディネーター。1952年福岡県生まれ。1975年、東大法学部を卒業後、文部省に入省。初等中等教育局職業教育課長・広島県教育長・高等教育局医学教育課長・生涯学習局生涯学習振興課長・大臣官房審議官などを経て、2002年より文化庁文化部長。2006年11月、退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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asajee
1
金持ちが貧乏より幸せか,高レベルの学歴をもっている人が幸せか…こうした価値観はもはや時代遅れか,と考えさせる一冊。エリートコースを追われた寺脇氏だからこそ書けた一冊。読みやすいし、潔いです。この方の考え方、もしかしたら30年後はだれも NO と言わないでしょう。行政がすべきことは「理想を示すこと」と「セーフティネットを張ること」と言い切るところも潔い。好感がもてました。2010/01/12
mita
0
本質的な話ではない気はする2015/02/09
なりあきら
0
主張は寺脇研氏の別の著作「それでも、ゆとり教育は間違っていない」と似ている。だがその本よりも周辺事情に深入りしすぎず、教育そのものについて多く語っているので、僕はこちらのほうがよいと思う。 途中で英語が挟まる「四重表記」とかいう謎の仕組みが読みづらかった。一生懸命勉強 study hard する、ってなんだよ、、、2012/10/12
ホセ
0
[図]思った以上の興味深い内容であった。河合先生について書いてるところは胸が熱くなる。2009/05/04
コギー
0
再読。2020/08/31