出版社内容情報
宇宙開発の裏でくり広げられる壮絶な覇権争い!
2020年をメドに月着陸を達成し、月面基地を建設する――旧ソ連に打ち勝ち、長らく宇宙の覇権を握ってきたアメリカ合衆国と、有人宇宙飛行を次々と成功させて伸長著しい中華人民共和国。21世紀の宇宙開発をリードするこの両国が、いま「月の覇権」をめぐって争おうとしている。そして、その帰趨を左右するのはロシア、フランス、インドなどであり、日本は“蚊帳の外”である。
「月着陸」「月面基地建設」は明るい未来を約束する“夢物語”などではない。結局その本質は、人類の歴史において常にくり広げられてきた“覇権争い”なのだ。いままでと違うのは、宇宙空間へと舞台を移したことくらいだ。したがって日本は、この争いに自ら積極的に絡んでいく意志を持たないと、永遠に“宇宙の勢力地図”からはじかれることになる。
【目次】
はじめに
Part 1 日本は最初から中国に負けていた
Part 2 中国の驚異の模倣力
Part 3 国策としての有人宇宙船開発
Part 4 月着陸は別ものの難しさ
Part 5 中国が月着陸に成功すると何が起こるか
Extra Part 宇宙ステーションから見た世界の勢力地図
おわりに
【著者紹介】
1949年、東京都生まれ。宇宙工学アナリスト。理学・工学博士。米国クラーク大学、カリフォルニア工科大学大学院を修了。専門は画像工学、宇宙航法、誘導制御。宇宙科学・工学をテーマに執筆・講演活動を行うとともに、宇宙科学映像プロデューサーとしても活躍。著書に『宇宙探査NASAリポート』(立風書房)、『NASA航空機の驚異』『NASA宇宙探査の驚異』『宇宙とNASAのおもしろ雑学』(以上、講談社+α文庫)、『NASA太陽系生命探査機驚異の記録』(講談社DVDブック)、『日本の衛星はなぜ落ちるのか』(光文社ペーパーバックス)などがある。
内容説明
「有人月着陸」は単に“夢のある話”ではない。中国の月着陸成功が世界にどんなインパクトを与え、その結果何が起こるのか?“その日”がくることを前提に、われわれは充分にシミュレーションしておく必要がある。宇宙開発の裏で繰り広げられる壮絶な覇権争い。
目次
1 日本は最初から中国に負けていた
2 中国の驚異の模倣力
3 国策としての有人宇宙船開発
4 月着陸は別ものの難しさ
5 中国が月着陸に成功すると何が起こるか
Extra Part 宇宙ステーションから見た世界の勢力地図
著者等紹介
中冨信夫[ナカトミノブオ]
1949年、東京都生まれ。宇宙工学アナリスト。理学・工学博士。米国クラーク大学、カリフォルニア工科大学大学院を修了。専門は画像工学、宇宙航法、誘導制御。宇宙科学・工学をテーマに執筆・講演活動を行うとともに、宇宙科学映像プロデューサーとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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