エリートの転身

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エリートの転身

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334928322
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

部下の不祥事によって退職に追い込まれたエリート証券マンが選択したのは“チョコレート職人”への道だった(『エリートの転身』)。自社の未来に絶望感を抱いていた42歳のエリートサラリーマンが、ある企業の紹介記事に惹きつけられた。彼は思いきってその会社の社長に手紙を出した(『エリートの脱藩』)。エリート商社マンとして順風満帆な日々を送っていた男が突然支店に左遷させられることに。やがて、この人事の背後に潜む“闇”にたどり着くが…(『民僚の転落』)。派闘争いから懲戒解雇の脅しをかけられたエリートサラリーマンが身の潔白を明らかにするため壮大な闘いに立ち上がる(『エリートの反乱』)。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939年、東京生まれ。石油化学業界紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』で作家デビュー。以後、『小説 日本興業銀行』をはじめ、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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R

26
昭和のサラリーマン悲哀を描いた短編集でした。読んでみれば、現在にも通ずるものがあるとも思えるが、短編ゆえか、短絡的すぎるというか、実際当時はそういうものだったのかもと思わされる上層が出てきて考えさせられました。現代と違うのは、うらぶれてしまう失意のサラリーマンが、自身の野望ともいえる思いが叶えられないところに重点があることで、現在これほど志を持って、あるいは勘違いしてまで働く若者がいるだろうかなどと、自分を見て思ってしまうのである。2017/08/26

ちゃさち

17
エリートサラリーマンがチョコ職人に転身。実在のお店だそうで、コロナが修復したら、ショコラティエエリカに行きたいです。あとの話は大変そうです。2021/08/15

きんばら いつき

15
高杉良の作品だけあって人事物だが、短編集だけあって少し味気ない。特に最後の「エリートの反乱」は続きが気になるところで終わる。人の会社員人生が「理屈でなく感情の問題」で決まるのは恐ろしい。とはいえ、組織は人の集合体で、上層部も人間=感情の生き物。好き嫌いや気に障る、目障りで他人の処分を決めてもおかしくない(むしろ、それが普通なのか…?)。人の評価や出処進退を決めるのが人である以上、仕事ができる、会社に貢献した人が上に行くなどとは幻想かもしれない2022/12/14

けんじ

4
図書館で借りました2021/09/20

Ryuji

4
★★★★☆所謂エリートと言われるビジネスマンの転職・左遷・解雇などを描いた短編4編。高杉良さんの作品と言うとどちらかと言うと企業トップを描いた小説が多いですが、この本は企業の部課長クラスが主人公。私自身の現在に近い部分もあるので、他人事とは思えないような所もあった(私自身エリートではありませんが・・)。生きていくにためは仕事はしなくてはならないが、何のために働くのか考えさせられた。2013/07/08

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