覚醒〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334928186
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

著者が経験した433日の獄中生活。そこで出会ったのは数多くの障害者たちだった。その一人が著者に語った。「俺たち障害者はね、生まれたときから罰を受けているようなもんなんだよ」。人間は何のために生まれてくるのか。人間の死とは何なのか。出所後、著者は障害者福祉や更生保護の現場に身を置く。著書『獄窓記』、『累犯障害者』はベストセラーとなるが、ノンフィクションでは書き尽くせぬことが多々あった。見てきたこと、感じたこと、思ったこと、そして見えてきたことのすべてを、衝撃と感動なくしては存在価値のない小説で描き切る。

著者等紹介

山本譲司[ヤマモトジョウジ]
1962年、北海道生まれ、佐賀県育ち。早稲田大学卒業後、菅直人代議士の公設秘書を経て、26歳で東京都議会議員に。都議2期を務め、1996年、国政の場へ。衆議院議員2期目を迎えた2000年9月、秘書給与詐取事件を起こし、翌年、懲役1年6カ月の一審判決を受け服役。受刑中は、障害のある受刑者たちの世話係に従事する。2003年12月、事件の反省と433日間の獄中生活を綴った手記『獄窓記』を出版。同著が新潮ドキュメント賞を受賞し、テレビドラマ化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆみねこ

54
下巻に入ってテンポアップして読了。ちょっと色々な人物の絡みがご都合主義に感じられました。刑務所の入所者の6割を占めるという何らかの障害を持った人々、知的障害者の生きる意味、犯罪率は減っている、マスコミのあり方等々考えさせられるテーマではありましたが、物語の出来栄えは今一つに思えました。ラストには何だかがっかり。息子の死の真相も不満。2015/04/17

Yuna Ioki☆

14
2086-306-78 え?ラストそうくる?w 色々と社会問題ぶっこみすぎだなあと思った。結局あの飲酒運転事故がなければいろいろと関わることがなかったんだよな。夫婦間については雨降って地固まるってところなんだろうけど、他のことには振り回されただけな感じ。お酒飲んじゃったから巻き込まれたのねw お酒怖いw 下戸で良かったわw2021/10/27

柊子

8
パパ、パパ、パパ・・・ってうるさい。本人を目の前にしているのに、いちいち呼びかけるな。死に向かいたがる主人公の気持ちも曖昧で、理解できる部分が全くない。「累犯障害者」「獄窓記」がとても面白かったので期待して読んだのだが、ガッカリ。この作家さん、小説はまだまだ素人だな。ドナしたくなった。2013/11/19

みんと

6
これからの人生に於いて、様々な困難が訪れた時、再び手にとって読んでみたくなる、そんな本であった。 飲酒で人身事故を起こし逮捕され、その最中に最愛の息子を亡くし、自分を責め、自死しか考えられなくなっていた主人公が生きている意味を改めて考える。 同じ悲しみを背負った妻との会話が心に響き、とても良かった。 誰かに何かを与え続けるために生きているのだという考えが素晴らしい。 悲しみを受けた人は、それが少しでも免疫になり、強くなっていければいいのにとも思う。2013/01/06

日の丸タック

3
自伝的、自省的な小説なのかと感じたが、社会派ミステリーに仕上がっていた。 自身が実体験の中で感じた事を社会派ミステリー小説として実社会にテーゼしている。 ラストはやや強引にミステリーにまとめた感があるが、知的・精神障害者に対する福祉行政や裁判の現実は、深い洞察力を感じた。 社会派の政治家を志した者の醸し出す正義感が眩しい‼️ こういったスタンスで社会と向き合うと、多くの矛盾を感じ生きにくいのだろう⁇ 意外に読後感は爽やかだった。2015/02/15

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