内容説明
長女・春菜は容姿端麗だけど、高校受験も危ないほどの勉強嫌い。夫・雅也の給料は半減。そんななか、長男・隆也が中学受験に燃え始めた。塾の月謝、模試代、受験料、入学金、授業料、出産費用(?)―絶対絶命の金銭苦に母は立ち向かった!心震える、書下ろし「受験小説」。
著者等紹介
不知火京介[シラヌイキョウスケ]
1967年京都府生まれ。大阪大学経済学部卒。監査法人に約三年半勤務して退社した後、飼料工場員、旅館従業員、学習塾講師、森林組合職員など、さまざまな職業を経て、2003年『マッチメイク』で第四十九回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。ミステリーで培った構成力と読後感の爽やかな作風に、高い評価が集まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アズマ
14
来年は二年生なので受験についても少しずつ考えていきたい、と思いました。 この本の中で出てきた勉強法が面白かったです。(実際には無理ですが…。) これから模試とかも受けていきたい、と改めて思いました。2018/03/01
CAFECAFE
13
小林家の中学受験狂騒曲。厳しい台所事情を前に塾や模擬試験費用捻出に悩んでいたら、道場スタイルの穴場の塾が。財布に優しく、体力と学力をセットにした道場のメニューは、自分も一緒に体験入学した気分で、読んでいて楽しかった(ウェストは1cmも減ってないけど・笑)。受験をきっかけに実家と和解出来たり、わが子が将来の夢を見つけられたりと、進学校への合否だけでなく、この家族の場合副産物の方が大きかったように思う。子供を縛ったり歪ませたりせず、知的好奇心を養えるこんな道場、あったら殺到するだろうなぁ。2011/01/11
たこやき
8
塾にも行ったことがないし、中学・高校受験もしたことがない(高校は、受ければ落ちる可能性は殆ど0)ので、イマイチ、リアリティがあるのかないのかわからなかった。ただ、そんな中、対照的な長女と長男の姿勢は、どちらも「子供」らしいと感じる。親の気持ちがわからないのも、意外なところで台所事情などを知っているのも、どちらもあるよな、と。受験道場は面白いが……スクワットしながら暗記とか、体力のなかった私には絶対に無理な世界(笑)2011/04/30
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
8
中学受験の大変さはまぁまぁ伝わりましたが、この長男くん、優秀すぎじゃないですか? &お姉ちゃん違いすぎませんか? ど~みても長男君に情熱が注がれてるおうちですが、なんとなく家族がまとまってるのでいいのかなぁ 受験道場、もしあったらさぞかし生徒が集まりそうだな2010/09/14
てん
7
おもしろかった。この本が、なぜもっと話題にならないか不思議なくらい。隆也とその友人たちがちょっと出来すぎだけど、春菜のヒール役が最高にいい!受験だけでなく家族を深く書いてあって、何よりハッピーエンドなのも良し。しかし、京都の地名は流石だ。。2011/01/17
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